車のある生活を経験すると、なかなかその便利さを捨てられないですよね。家族が増えて、家を建てるとなるとなおさらです。家づくりを考えた時、駐車スペースも一緒に考えなければいけません。また、ただ必要だからというだけではなく、「車が好き!」という方にとってみれば、駐車スペースは大好きなものをそばに置いておくという大事な意味もあるのでしょう。今や、一家に一台は当たり前。ご夫婦でそれぞれ一台ずつ、というご家庭も少なくはないようです。それだけのスペースを確保するためには
スペースとそれを支える家の構造も大事になってきますね。今回は愛車のために大空間を確保した事例を見ていきましょう。
ガラスの間仕切りで、リビングとも近いガレージ
インナーガレージとリビングを間仕切るのはガラスの2枚引き戸です。これならいつも愛車を近くに感じることができますね。さらに採光を得る目的で上部の欄間にもガラスがはめ込まれているので、ガレージというと暗いというイメージとは違い、明るい空間になっています。また、リビングの天井には構造材である梁が表れており、木の温もりを感じることができるだけではなく、構造としての安定感を演出していますね。
車二台が楽々乗り降りできる、広々ガレージ
インナーガレージは約50㎡ほどの広さ!その幅は6.5mもあり、大型のスポーツカーが並列で2台駐車しても乗り降りに支障がありません。土間には埃がたちにくい塗装を施しています。ガレージとリビングが近いと汚れが気になりますが、こういうところに気を使って作ってもらうと助かります。
車好きのお施主様のために、2階には車関係のコレクションを並べるホビールームもあるそうで、ちょっとしたショールームのようなつくりに。これは人を呼びたくなりますね。
いつまでも眺めていたい!をかなえてくれるガレージの作り方
幅約4.5m超の広々ガレージはその幅すべてが開口部になっているので、車の出し入れも簡単にできますね。車が大好きなお施主様の希望で、リビングと隣接したガレージとなっています。こんな真っ赤なスポーツカーを持っていたら、リビングにいながらもずっと眺めていたい、と思うのも当然ですね。また、このように、趣味の部分に重きを置いてはいるのですが、日常の生活に支障のないように居住空間がきちんと設計されているのも、プロならではの仕事です。
開いても閉じてもかっこいい!こんなガレージ作りたい
家の外観は、街並みに対しても影響がある、大事なポイントです。こんなかっこいい外観を持つ家がある町に住んでいたら、歩いて眺めるだけでも楽しくなりそうです。この敷地は実は2区画分の敷地を使って1つの住宅を建てたようで、もともと敷地に高低差があったそうです。その高低差を活かしてリズム感のある内部デザインとなっています。ガレージ部は、大開口で余裕のある空間ですが、その時々によって開閉ができ、開いた時には、奥の庭が見えて、それもまた街並みに素敵な影響を与えています。
関連まめ知識
関連Q&A
ライター/writer amodanca