ついこの前年越し蕎麦を食べたような気がしていたのに、もうすぐそこに年末が近づいています。光陰矢のごとし、1年の経つのは本当に早いですね。などと、悠長なことを言っている場合ではありません。新しい年を新鮮な気持ちで迎えるために、今年の汚れは今年のうちに。。あーでも、何が悲しくて年末に掃除でクタクタにならなくてはいけないのでしょうか。キレイを持続できる家ってないのでしょうか。そんな私と貴方のために工夫を凝らしている家を探してみました。
目地がないからストレスもない
家の中で一番汚れが気になる場所と言えば何と言ってもキッチン。特にワークトップの立ち上がり部分は汚れやすく掃除しにくい部位です。立ち上がりと前壁の隙間を埋めるコーキング部はカビも生えやすく、水垢も溜まりやすいので最要注意スポット。でも、写真のように対面カウンターまでの前壁全てをキッチンと同じ素材のステンレスで一枚仕上げにしてあれば、そんな心配もご無用。サッと拭くだけで美しさを保つことができますね。
まるごと洗える浴室
常に清潔にしておきたい浴室で、敢えてユニットバスを選択しない人達がいます。掃除が大変なのでは?とつい考えてしまいますが、例えばこちらのお宅、壁と天井はFRP防水、床はモルタル。浴槽は樹脂製の置き型タイプで女性でも動かせる重さです。そう、まるごと洗える浴室なのです。また、こちらの浴室は光と風が存分に入ってくる設計になっていますので、カビの心配もありません。まるごと洗えてすぐに乾かせる気持ちの良い浴室です。
猫も人も大喜び
吹き抜けは家を広々と見せ、冷暖房の循環も行ってくれる家の優等生。けれども、掃除とメンテナンスがしづらいのがたまにキズ。でもこういう「キャットウォーク」があれば何かと便利ですね。こういう場所があれば猫ちゃんも大喜びですが、人にとっても高い所の窓の開閉や天井近くの壁や照明の清掃などに大変便利です。こちらのお宅では吹き抜けの窓の外にバルコニーもあり、子供さんたちの恰好の遊び場になっているようです。
浮かせて清潔な洗面台
水廻りの足元って掃除しているようでついついおろそかになりがちではありませんか。気がついたら水漏れしてたりして大慌て。湿気をもつと害虫も出てきて、清潔であるべき場所が一番不潔な場所になっているなんてことも。それならいっそ床は開放してしまいましょう。床から数センチ浮かせるだけで掃除のしやすい清潔感一杯の洗面所の出来上がりです。さらに車椅子が入る空間を確保できれば、高齢者のお宅にもおすすめできます。
造りつけの大きなベッド
ベッドの下は埃がとても溜まりやすい場所。そして高さがある割には厚みもあり、掃除も結構しにくいのです。それなら、埃の入る余地のないベッドを造れば。と、言うわけで誕生したのが写真のお部屋。壁と壁の間を一段上げた寝る為の空間(即ちベッド)とし、段差で誕生した高低差を利用して収納にしました。これなら埃がたまる余地もありませんし、少しくらい足腰が弱くなっても使えます。畳を敷けば小上がりの和室としても使用できますね。
キッチンも浮いて埃しらず
キッチンは足元に細かいゴミが溜まりやすく、掃除をしてもなかなかきれいになりません。その悩みはキッチンの足元を少し浮かせることで解消しました。最近のキッチンは台座部分まで収納できることがウリなのに、足元を浮かせてしまった分収納スペースが減るのでは?そこは心配ご無用。こちらのキッチンでは奥行きを通常よりも長めの80㎝にして、収納力をしっかりサポートしています。
家具を浮かせるときれいと広さが手に入る
直置きの家具だと、どうしても家具と壁の間に幅木分の厚みの隙間が発生してしまい、そこに自然と埃がたまってしまいます。また結露の発生抑制のためにも家具は壁から少し離して置くことが推奨されていますので、家具の裏は埃の宝庫。掃除する際はその悲惨な光景に、いつも度肝を抜かされます。その点壁付けの足元が空いている家具だと、掃除もこまめにできます。また、足元が空いていることで空間が広く見え、部屋も広く感じる効果もあります。
メンテナンスに悩まないウッドデッキ
こちらのお宅では、バルコニーの防水の上にすのこを敷き詰め、ウッドデッキのように使用されています。すのこですから、通常のウッドデッキよりも板の隙間が広いのでゴミや落ち葉が入りやすいですが、メンテナンスしやすいように、すのこを分割してあります。掃除も楽々です。ウッドデッキに憧れますが、高価な上にこまめなメンテナンスが必要だからとあきらめていた方、このやり方でしたら、すぐにでも憧れのウッドデッキが手に入りますね。
シンプルだと散らからない
ミニマリストというのとは少し違いますが、必要ないならテーブルもソファもいりません。掘り炬燵がひとつあれば、食事テーブルの代わりにも一家だんらんの場にもお客様をもてなす所にもなります。家具がないから掃除もしやすい。当たり前の原理ですね。また、こちらのお宅のように扉付の収納にしておけば片付いているという印象しかありません。片付いている部屋では片づけるクセがつきますので、あまり散らかるということもありません。
都会で空を見る工夫
プライバシーを確保するのが難しい都会の暮らしの中では、家の中から空を眺めたいと思ってもなかなか叶わないことも。こちらのお宅ではリビングのテラスは壁を立ち上げて外部からの視線を遮断しています。でも、テラスに出入りする開口部の上の嵌め殺し窓の先の屋根に開けた「穴」から見える空を常に「満喫」することができるのです。窓の掃除はロフトから延ばしているブリッジを利用して掃除ができるよう工夫されています。
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ライター/writer さんたまる