木は不思議です。質実剛健とした印象と、柔和な印象どちらも持ち合わせた存在。昔からその強さは、日本の建築様式には不可欠でした。そしてそれと同時に、温かく包み込むその優しさに、自然と私たちは癒されていたのでした。
時代は流れ、建築様式にも多くの種類が誕生しました。でもそんな中でも、木の人気が衰えないのは、私たちの根底にある彼らとの何千年も前からの結びつきがあるからではないのでしょうか。
今回はそんな、木と暮らすお宅を集めました。
おもわず天井を見上げてしまいそう
開放感溢れる吹抜けの天井を見上げると、美しい木の構造体が。
それはもう、芸術と呼べるほどの美しさです。比較的明るめな木の色で統一した効果で、家全体の一体感が桁違い。
手前の手洗い場空間は、スタディスペース・書斎スペースとして。開放感溢れるこの眺めを見ながらなら、作業もさくさくこなせそうです。
「古き良き」の中で暮らす
忙しなく過ぎる毎日でも、自宅に帰れば外の喧騒はどこへやら。
この空間には、あくせくとした雰囲気は似合いません。もっと穏やかで、もっと静かで、もっと趣があって。言葉であらわすなら、きっとそれは「幸せ」という一言になるのかもしれません。
現代の住まいとして、「暮らしやすさ」と「古き良き」を重ね合わせて出来上がったこちらのお宅。
木の温もりを身体いっぱいに感じて、毎日を生きていけそうです。
家と空が一体
抜けるような青空と、紺と木材を基調にした平屋木造住宅。建築デザインの際に、この青空も1つの素材として考えたとしか思えない程の相性ぶりです。
大きな窓からはこの青空はもちろん、柔らかい風と自然光を屋内に享受できます。
木枠は紺色にせず、あえて自然の色を残すことでアクセントにもなっています。
屋内でも自然を感じることのできる建築デザイン。リラックス効果は計り知れません。
願いはきっと、叶います。
寒冷地に建つこちらのお宅、実は主体構造は鉄骨造。鉄骨フレームの外周に木軸を組み、外張り断熱工法を採用しています。
鉄骨造でも、ご覧のように木造のような柔らかい住み心地は可能ですよという例としてご紹介です。
暖かさは充分に保ちつつも、木材を使用して理想の空間を作る。広々とした空間に木材の優しさが広がっていて、居心地最高の空間です。
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2014年09月05日投稿
住宅設計
障子戸
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ライター/writer midori