外で楽しく遊んできた日も、嫌な事があった日も、どんな事があったって、我が家は暖かくあなたの帰りを待ってくれています。
空が茜色に染まり始める頃に電車で帰っていると、窓から見える家々の玄関の灯りがぱっと灯るのが見えます。
あの独特な優しく暖かい灯りは、どんな時でも迷わないで、家をすぐ見つけ出せるよう導いてくれているように私には感じるのです。
今日も優しい気持ちで「ただいま」って、言えますように。
シンプルイズベスト!な、お出迎え空間
「行って来ます」と言って家から出る時も、「ただいま」と言いながら扉を開ける時も、できれば心の状態はスッキリとしていたいものですよね。そんな願いを毎日叶えてくれそうな玄関の登場です。
コンクリートの部分は敢えて加工せずに、自然のグレーを活かしています。扉部分には木の素材を使用し、その周りには植物を。そして空間の引締め効果として黒も少しだけ。
配色のバランスがとても良く、気持ちがスッと軽くなるのを感じます。
毎日のことだからこそ大切にしたい「行って来ます」と「ただいま」の挨拶。こちらの玄関では、毎日そんな気持ちの良い挨拶の声が聞こえてきそうです。
一歩踏み入れたら坪庭がお出迎え
玄関に一歩入ると視界の右下にあるのは・・・・・・そう、坪庭です。もし右側の壁が一面ガラス張りであったなら、ここまで風流な趣とはならなかったことでしょう。
敢えて右下だけの部分だけにするという、日本の「わびさび」にも通ずる奥ゆかしさが、この素敵な玄関を作り上げたのでしょう。
思わず階段を駆け上がりたくなってしまいます
なんて暖かな光!なんて素敵な階段!!
全体の統一感が素晴らしいお宅です。擁壁の高さおよそ3m。その上に建つこちらのお宅の課題点は、高さからくる見た目の圧迫感を取り払うことでした。間接照明を擁壁にも取り入れ、コンクリートと階段の間にはグリーンを取り入れました。
結果、見事擁壁も含めた敷地全体が、「家」として見える空間になりました。
こちらのお宅のエントランスは、階段の前から始まります。暖かな灯りに迎えられて、安心しながら階段を一段とばしで駆け上がる、そんな幸せな光景がとても良く似合うエントランスです。
純和風の玄関に心癒され。
玄関の周りには松が植えられ、足元には石畳。玄関の造りは木を主役にした純和風です。日本人ならきっと、こんな玄関に癒しや安心感を抱くのではないでしょうか。
近年では土地自体が少なくなってきている影響もあり、玄関に割く土地の割合もそれに比例して少なくなってきています。
写真のような、純日本式の玄関と玄関周りを造り上げること自体が以前に比べて難しくなってきてはいますが、やはり日本の心は日本人の心に宿ります。
玄関先に踏み入れた時に感じる「帰ってきました!」という安堵感を噛みしめつつ、石畳を毎日歩ける幸せって、何ものにも代えがたいもののように思うのです。
身なりを整えいざゆかん
大きな鏡が印象的な、白と黒でまとめたスタイリッシュな玄関。玄関に大きな鏡があると本当に助かります。
朝、スーツにほつれがないか、襟はぴしっとしているか、靴はピカピカ輝いているか、こんなに大きな鏡なら、しっかりと身なりをチェックできるので安心です。
全部のチェックが終わったら、鏡の前でにっこり笑ってみましょう。素敵な一日が始まりそうな予感がしてきませんか?
そして時間は流れ、スタイリッシュな玄関へ「ただいま」という頃。鏡で再び心地良い疲れ顔のあなた自身を確認してから、美味しいビールでもいただきましょう。心地よい疲れ顔は頑張った証拠です、そんな顔も、とっても素敵です。
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ライター/writer midori