近年の共働き世帯の増加や人口の高齢化に伴って、二世帯住宅にする人が増えています。二世帯住宅は日常生活や精神面・経済面で協力し合える良さがありますが、プライバシーの問題も指摘されています。
しかし住宅を工夫することで、二世帯住宅のマイナス面を補うことができます。
ここでは二世帯住宅における工夫を紹介します。二世帯住宅をご検討の方は、ぜひ読んでみて下さいね。
スキップフロアでプライバシーとぬくもりを両立
こちらの住宅は完全分離の二世帯住宅です。ご兄弟の二世帯住宅ということで、バリアフリーを考慮するよりも住宅をより広く見せる工夫がされています。
スキップフロアの段差によって体感する気積量が増え、実際の面積よりも大きく感じることができます。また視線を区切ることでプライバシーに配慮しながらも、家族の気配は感じることができます。
狭小住宅でも段差をうまく使えばプライバシーを守ることができます。しかも二世帯住宅の良さである家族のぬくもりは遮断しないので、とても二世帯住宅向きの工夫ですよね。
急勾配の屋根で広々とした空間を演出
こちらの住宅は1階が親世帯、2階が子世帯の二世帯住宅です。2階はたった15坪ですが、屋根の急勾配をそのまま天井にすることで広々とした空間に見えます。子世帯は4人家族なようですが、これならのびのび生活できますよね。
天井の骨組みが見えているお陰で、たくさんの木のぬくもりが感じられるいい住宅ですね。
こちらも壁ではなく段差でプライバシーに配慮していますね。開放的な空間になっています。
シースルーの階段とデッキで触れ合いを
こちらの住宅も1階と2階で分けた完全分離の二世帯住宅です。ですが、シースルーの階段にすることで家族の気配を感じるように工夫されています。
完全分離の二世帯住宅はプライバシーは確保されるのですが、世帯同士のコミュニケーションが減りがちです。しかし移動経路をシースルーにすることで、家族の様子を確認することができます。
またこちらの住宅は庭がないようなのですが、デッキを大きくとることで親世帯子世帯が交わる憩いの場をつくっています。こんなに広ければBBQやちょっとした運動ならできそうですよね。
中庭から家族の気配を感じる
こちらの住宅は左右で完全に分離した二世帯住宅です。このような住宅だと関わろうとしなければ、親世帯子世帯が交わることはなさそうです。二世帯住宅の大きな問題であるプライバシーはクリアしていますね。
しかしそれだと少し寂しい気がしますね。せっかく二世帯住宅にしたのに、その良さがなくなってしまいます。
そこでこちらの住宅では、中庭を作ることでそれぞれの世帯のリビングを繋いでいます。フラットレールのサッシを用いて段差をなくすことで、一体感を演出しています。とてもおしゃれですし、この距離感は各世帯の生活を豊かにしそうですよね。
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ライター/writer mikako