広々と過ごせるリビングは、誰しもが憧れる空間です。外から帰ってきた時にホッと安心でき、脚をのばしてテレビをみながらリラックスしたり、家族と会話やゲームを楽しんだり、リビングは家の中のコミュニケーションの場でもあります。
居心地のいいリビングには、どのような工夫がされているのでしょうか?今回はリビングづくりの前に考えておきたい5つのポイントを、以下のワードに焦点を当てて考えてみました。
・景色
・空間
・床材
・照明デザイン
・ソファー
癒される景色が楽しめる開放的な窓
家を建てるために土地を購入する際に、多くの人がポイントとするのが、『 景色 』をはじめとした周りの環境。例えば、世界的に有名な高級住宅地、ハリウッドでは、多く家が丘の上に建っています。丘の上からの眺めを十分に確保できるように、ほとんどの家がリビングに大きな窓を設けていることでしょう。
大きな窓があるリビングは、同時に開放感を生み出します。少々、面積が狭くとも、大きな窓があることで、空間に広がりを持たせることもできるのです。
また、リビングは一階にあるべきだと考える人も多いと思われますが、二階からオーシャンビューが望めるなら、二階にリビングを構えそこからの景色を重視した方が、より暮らしを豊かにしてくれるかもしれません。
リビングからどんな景色を見て、どんな風に過ごしたいのか?そのことを念頭に考えてみてはいかがでしょう。
広いリビングスペースを確保するための工夫
これは、家を建てた後にも言えることなのですが、リビングに広いスペースを確保するには、要らないものを排除することが簡単な方法です。
人はまず、視覚で広さを判断します。極端な話、ソファーとテレビさえあればそこはリビングと言えるでしょう。しかし、それではあまり面白味がないので、コーヒーテーブルや本棚、スピーカーを加え、より快適で楽しめる空間を作れれば理想です。その際に注意するべきなのが、何にプライオリティーを置くかです。本当に必要なものなのか検討し、その上で配置を考えます。どうしても棚やコーヒーテーブルを置きたいのであれば、なるべく上に物を多く置かず、シンプルに保つことをおすすめします。表面がフラットであれば、それだけで空間を広く見せる視覚効果も得られるのです。
リビングの土台となる最適な床材選び
あなたのリビングには、どんな床を使いたいですか?自然の木目を出したフローリング、手入れのしやすい床暖房付きのタイル張り、ホテルのような大理石を使った床etc..さまざまなバリエーションが考えられます。中々、後から変えるのが難しい床選びは、リビングに置いて重要なポイントとなりえるでしょう。オーソドックスなフローリングひとつとっても、ナチュラルな色調やダークブラウン、今のトレンドだと、廃材のようなビンテージ風も人気です。狭めのリビングであれば、フローリングに白っぽく明るい色調を用いると、空間に広がりが生まれます。床材のサンプルをもらい、壁色と共に検証するのもオススメです。
照明がリビングの個性を引き立てる
ここからは、ちょっとインテリアの話をしたいと思います。リビングを演出するのに、とっておきなアイテムが照明です。間接照明をはじめとして、明かりは時に人に癒やしを与え、また暮らしを快適にしてくれます。リビングをどのようにしたいかによって、照明デザインは変わってきます。例えば、モダンでシンプルなリビングにしたければ、あえて天井をスポットライトのみにし、直線的でフラットな空間に仕上げたり、ビンテージな空間にしたいのであれば、人気のインダストリアルランプを選ぶのも効果的です。また、ムードによって、スイッチひとつで光の明るさを調節できる、「 調光 」も空間を演出するのに大変便利な照明ツールです。
長く使えるソファーのチョイス
リビングの主役級インテリアであるソファー。ソファーを置かずに、あえてカーペットだけで過ごすというのもありですが、ソファーがあることで、個人のスペースを確保し、居心地の良さを演出することが可能です。ソファーを選ぶ際に、座った時の奥行きや高さを知ることも大切です。目線の低いローソファーは、座卓文化が根強い日本人には快適とされています。しかし、窓の景色に合わせて、あえて高さのあるソファーを選ぶ人もいるでしょう。奥行きのあるソファーは深く座れて快適ですが、浅めのソファーは場所を取らないというメリットもあります。カラーに関しては、後からカバーを変えることも可能ですが、できれば長く使いたいソファー、こちらも、事前に検討する価値は十分にあると思われます。
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ライター/writer LYN