和になりすぎないラインってどこ?参考になる和風住宅5事例

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「和のテイストが醸し出す落ち着ける空間で過ごしたり、畳でくつろぐのが好き。でも家全体を和風だけで終わらせたくない。」「和モダンとも少し違う。」そんな微妙な和テイストの住まいが好きな方もいらっしゃると思います。どの程度の和風を求めているのかを伝えるには、実際の事例で伝えるのが一番。今回は、和モダンよりも少し和を感じる、微妙な感じを伝えられそうな、洗練された和風住宅の事例を集めました。

障子が主役の絶妙な和テイストの空間

大きくつながる窓に取り付けられた障子が、このLDKを明るい部屋にしています。和風でありながら、和風になりすぎない絶妙な空間が広がっています。キリッとした空気感を感じる中に、木の素材感や障子から漏れる光のやさしさを感じます。
すっきりとした和の空間なので、奥に続く和室にも統一感を感じます。落ちついた空間は、日常の過ごしやすさと、特別の日に訪れた旅館の一室のような雰囲気との両面を感じさせてくれそうな和風住宅です。

和風住宅をリノベーションしアレンジされた空間

和風住宅をリノベーションした事例です。外観は瓦屋根の昔ながらの日本家屋で、外部に面する開口部にはガラス障子が設置されています。この装飾ガラスは、別室の和室の雪見障子のサイズとデザインに合わせてあり、家全体での一体感を感じることもできるようになっています。
すっきりとした印象のテーブルや少しレトロな収納家具も、時代を超越した和の空間に溶け込んでいますね。余計なものがない、すっきりとした柱を中心とした空間が、昔ながらの良き和風住宅の趣を残す住まいです。

古民家のような梁が和を感じさせる住まい

階段室上部の梁と柱がとても印象的な和風住宅です。無垢感抜群の木で仕上げられた勾配天井が見えることで、開放感を感じる空間になっていますね。このような構造を見えていると、鍋のかかった囲炉裏のある古民家の情景を連想してしまいそうです。
また、吊り下げられた照明が照らす、ほんのりとやわらかな光は、まるで行灯のような趣もあります。和ではありながらも、すっきりとした雰囲気を感じるのは、構造材の色合いや収納扉のシンプルなデザインがその理由なのでしょうか。

築100年の古民家の世界

100年前に建てられた住宅が、現代のデザインと融合し、洗練された趣を感じさせてくれる事例です。建物の外観は、さすがに築100年だけあって、かなりの古さを感じますが、中に入れば別世界。梁や柱の色合いと明るい床とのコントラストが、今どき感さえ感じさせてくれます。
ダウンライトで、天井を照らすことで、まるで神社のライトアップのような演出を感じることができそうですね。障子や引き戸を再利用することで、そこから差し込むやわらかな光によって、レトロな雰囲気を味わうことができる住まいになっています。
年代物の住宅が、現代の和風住宅として再生され、住み継がれていくって素晴らしいですね。

上質な洗練された和素材のある空間

リビング正面の焼き杉のような板材の壁が、この洗練されたリビングに、和のテイストを与えています。ガス暖炉や大きなソファーなど、洋風に感じるものとの融合が、なんとも言えない上品な空間が広がっています。また、白と黒の全体のバランスや、天井の板の色合いなどもモダンな中に和の雰囲気を感じます。すっきりとした広さのあるLDKながら、とても落ち着く空間に感じるのは、それらの和の素材が生きているからではないでしょうか。ガラス越しに自然を感じられるところも本当に素晴らしいですね。
和を表現するアイテムには、畳や襖、障子や縦格子、土間、瓦、丸太、漆喰など昔の家に使われていた素材があります。和風でありながらも古くささを感じない受託には、空間設計と素材の使い方に工夫があると思います。古民家の再生リノベーションでは、古いものを活かしつつ今の設備を取り入れることで、自然とそのような空間になるのかもしれません。時代が変わっても、新しい解釈により生まれ変わる和風建築には惹きつけられる魅力があります。このような洗練された住まいを見ると、和風住宅の可能性を感じますね。

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ライター/writer hotagos