家は生き物。一生のお買い物で手に入れた大切なマイホームだから、少しでも長生きしてもらいたい。そう願うのが家主の共通の心ですよね。四季のはっきりした高温多湿の日本で暮らす私たちが家を建てるにあたって、しっかり考えておきたいのが防水方法。そこで今回は、雨や湿気から我が家を守る、知っておくべき防水の知識について、5つの場所別でまとめてみました。間取りや内装を考えるのと一緒に、検討してみて下さいね!
屋根のデザインで決まる?雨漏りしない家
家を長持ちさせるキーポイントは、なんといっても屋根!雨漏りのするような屋根では、家の寿命も一気に右肩下がりに下向いてしまいます。
平らな屋根は、傾斜のある屋根と比べ水が溜まりやすく、ごくわずかな隙間からも水が浸入してくる可能性がぐっと高まります。
その場合お勧めなのが「片流れ」型。雨を自然な傾斜で流す事で、合理的且つシンプルな造りとなっています。設計のコストも抑えられるので、お財布にも優しいデザインです。
「ハーフユニットバス」で、デザインと防水のいいとこ取り
ユニットバスという名前は皆さんも既にご存知かと思いますが、明確には床から壁、天井まで全て始めから出来上がった箱を、現場ではめ込むタイプのお風呂を意味します。継ぎ接ぎが無い為、防水性が非常に高いのがそのメリットです。
その機能性を残しつつ、ユニットバスの上半分を取り除いた「ハーフユニットバス」という新しいタイプのお風呂がこちら。既製品でありながら、上半分にデザインの余地が残されているので、自由なアレンジが可能になるのが大きな特徴です。美しいモザイクタイルで装飾を施し、扉は大きく開くゆったりとした仕上がりになっています。
毎日使うトイレには、「防水」プラス「消臭」対策を!
飛び跳ねや臭いなど、お掃除の悩みは尽きないトイレ。リフォームで生まれ変わった、こちらの住宅のトイレの壁には、臭いを抑えながら湿気を調整してくれる「エコカラット」という素材が張られています。
このエコカラットは、全面に抗菌処理が施されている繫ぎ目の少ない大判な素材で、隙間から侵入する菌も防いでくれますので、お掃除も楽々です。
水をはじきながら、菌も防いでくれる壁紙や床材を上手に取り入れて、快適なトイレづくりを目指してみませんか?
特に気をつけたい、地下の防水対策
趣味の場や、隠れ家として、誰もが一度は憧れる自宅地下室。
構造的に地下は湿気が多く、大雨などの災害時に真っ先に水が溜まってしまうため、設計には万全の防水対策が必要不可欠となってきます。
こちらはバンドの練習場としてつくられた、地下のミニスタジオの例から。防水に優れた鉄骨パネルを採用する事で、上階までの耐久性も兼ねた重厚な仕上がりになっています。加えて防音対策もしっかりとられていますので、のびのびと演奏が楽しめそうですね。
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ライター/writer Uonome