猫を完全室内飼育する家庭が増えています。
そうでなくとも、犬と違って毎日の散歩も必要ない猫は、必然的に家の中で過ごす時間が多くなる生き物。
毎日家にいる愛猫のために、室内で楽しく遊べる場所を作ってあげたいですよね。
かと言って、人の生活の邪魔になるようなものや、室内の景観をあまりに損ねるものは避けたいところ。
そこで、室内の雰囲気やインテリアとケンカしない、おしゃれな猫の遊び場を設けている住宅をご紹介します。
インテリアに溶け込む、猫のための「登り棒」
ロープが巻き付けられた手前の柱にご注目。
天井の照明とも調和して、まるで異素材の組み合わせがおしゃれなオブジェのようにも見えますが、実は猫が登るための「おもちゃ」です。
爪を引っかけたり研いだりしたい愛猫のためにロープを巻いたところ、狙い通り、楽しそうによじ登っているそう。
そのほかの壁紙などは爪が引っかからない素材にすることで、爪を研ぐ場所はこの柱のみに限ることができ、一石二鳥です。
趣味のスペース兼、猫の通り道
こちらのお宅は、リビングの壁沿いに5段分のポプラの棚板を設置。
下から4段目までは、お気に入りのCDや写真集、主人の趣味のカメラなどがセンスよく並べられ、「見せる収納スペース」になっています。
でも、一番上の段には何も置かれていません。
そのわけは、こちらのお宅の2匹の愛猫が、5段目をキャットウォークとして使っているから。
潔く物を置かずに通り道として解放してあげることで、猫たちものびのびと室内を行き来できます。
家に不可欠な梁は、キャットウォークにも!
木が持つ曲線を生かしたタイコ梁が印象的なこちらのお宅。
リビングに吹き抜けを作ろうとしたとき、構造的にこの梁が必要でした。
自然で力強い梁は、この家を特徴づける存在に。そして、この家に暮らす猫にとっても、お気に入りの場所になっています。
梁は猫の大好きなキャットゥオークに。また、ロフトに上がればリビングで活動する飼い主を見下ろすこともできます。
人と猫、お互いにとって、まさにwin-winの暮らしがかなう住宅です。
愛情全開!猫用アスレチックを完備
最後はまさに「真打登場」。
そんな言葉が似合う、立派な猫用アスレチックがあるお宅です。
1.5m四方ほどの床面積を使って設置されているのは、爪とぎ用の柱に、お昼寝スペース、トンネル…と、猫が喜ぶ仕掛けがたくさん付いた豪華な遊具。
これだけ存在感があるものなのに浮かないのは、周囲に溶け込むナチュラルな色や素材を選んでいるから。
愛猫を思う気持ちは全開に、でも家の雰囲気は壊さずに…という希望を両立した、おしゃれな猫暮らしの見本のようなお宅です。
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ライター/writer 玉置