庭を彩る草花と、シンボルツリーを選ぶポイント

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色とりどりの花に包まれた庭、枝葉を広げて緑陰をつくる樹木。
草花の演出次第で、アプローチも豊かにします。
四季の移ろいを感じる庭は、暮らしに彩りを与えます。
家と同様、庭も年月を経るごとに趣が増していくので、
草花やシンボルツリーはじっくりと選びたい。
植栽選びについて、知っておきたいことをまとめてみました。

モミジと白バラの、優美なハーモニー

5月の新緑の季節。中庭には萌黄色の葉をつけたモミジ、そして門扉のパーゴラを伝う白いバラが美しく咲き誇ります。
モミジの美しさは秋が本場。風情ある紅葉を居間から眺め、四季の移ろいを感じることができます。
味わいのある枕木のアプローチに、緑の芝生。これはクラピアという緑化植物で、緻密に生えて広がり、車も停められるほど強健。初夏には白い可憐な花が咲き、花畑のようになります。

家族も喜ぶ、「食べる庭」の愉しみ

赤い実はジューンベリー。ジャムにすると美味しいのです。ただし、熟れた頃の収穫は、鳥との競争になります。
花や紅葉も愉しめる上、寒さにも強く育てやすいため、庭木として人気です。
樹高がある程度高く、樹形も美しいこの木。こちらの家の場合、庭ではなくてテーブルと椅子を置いたウッドデッキの一部をくり抜いたところに植えています。くつろぐ場所に実のなる木があるので、家族みんなが気軽に収穫できます。
あなたの好きな木、あるいは好きな花は何ですか?
家族をあたたかく迎え、来客を心地よく誘う演出は、植栽ひとつで変わってきます。
自分で選び、気に入った植物なら少々手入れが大変でも、長続きします。
普段からいろいろな植物に目を向けて、五感を使って「庭の仲間たち」を選びましょう。
家や家族とともに育つ樹木や草花の咲く、愛着のある庭づくりのために。

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ライター/writer 西岡