誰のため?何のため?ゲストルームを考える

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訪問客が宿泊するためのゲストルームは、どんな人が泊まるかによって、仕様が変わってきます。
たとえば、ごく親しい友人が泊まることが多い家なら、リビングの一角を可動式間仕切りで区切るだけでOK。
でも、会社関係者や年配の人が宿泊することがあるなら、ゲストルームはリビングとは少し離れたところに、1部屋しっかりと確保したほうがよいでしょう。
誰が、いつ、どんなふうに泊まるか?を想定すれば、我が家にぴったりのゲストルーム作りができるはずです。

いざというときに仕切って使える和室

区切るだけで使える手軽なゲストルームの代表例。
リビングと隣接する和室との間に、可動式間仕切りを設置しておきます。
普段は開放して、広々としたリビングとして活用。
友人などが泊まるときには間仕切りで区切って、ゲストルームとして使います。
こうした簡易なゲストルームの良いところは、朝食や朝の身支度も家族と一緒ににぎやかに過ごせる点。
気のおけない友人や親兄妹、ごく近しい親戚用に。

シェアハウス風のオープンさが魅力

みんなが集まる大広間のようなリビングと隣接して、左奥にゲストルームがあります。
こちらはドアも仕切りもない、かなりオープンな作り。
部屋を出れば誰かしらと顔を合わせ、言葉をかわすことができます。
ゲストと家族の区別なくフレンドリーなおもてなしをしたい場合は、こうした作りのゲストルームもありかも。
親しい友人がしょっちゅう泊まりに来る、にぎやかな家におすすめ。

普段はセカンドリビングとして活用

「来客はごくたまにだけど、いざというときに泊まる部屋がないと困る」という家では、ゲストルームと普段使いの部屋の境界を曖昧にしておくのが正解。
たとえばこの家は、バルコニーに面した2階の部がゲストルームになっていますが、普段はセカンドリビングとして使っています。
せっかく日当たりがいい部屋を「ゲストルームだから」という理由で活用しないのはもったいないですよね。
ただし、来客時を想定して、普段から物はあまり置かないように心がけています。

2世帯住宅の中の和室をゲストルームに

こちらは、2世帯住宅の中に1部屋だけある和室。
桜がきれいに見えるように窓を設けたこの部屋は、両世帯の共有スペースであり、いざというときにはゲストルームにもなります。
洋室にベッドを入れてしまうと用途が限られてしまいますが、和室なら布団を押入れに入れてしまえば多目的に使えます。
親世帯からのリクエストが多いものの、毎日必ず使うわけでもない和室は、ゲストルームにぴったり。
頻繁に泊まりにくる友人や親類がいる家なら、ゲストルームの中や近くに、簡易なシャワールームとサニタリーを設置するのも一案。
朝の身支度をゲストルーム周辺ですませることができれば、ゲストも家族もリラックスして過ごすことができます。
また、深夜の帰宅や入浴などでお互いが気疲れすることがないよう、家族の寝室とゲストルームはフロアを別にする、同じフロアなら間に別のスペースを挟んだり対角線上に設置したり…といった工夫も必要かもしれません。
ゲストルームを作るときは、訪問客の顔を思い浮かべながら、実際の宿泊時を想定して、いろいろシュミレーションしてみるとよさそうです。

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ライター/writer 玉置