旗竿地だからこそできる、魅力いっぱいのアプローチ

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「旗竿地」という言葉をご存じですか?
旗竿地とは、通路部分が狭く、その奥の敷地が広くなっている土地のこと。
まるで旗竿のような形に見えるので、こう呼ばれます。
公道に面している面積が少ない、通路が狭くて使いにくいなどの理由から、旗竿地は一般的にあまり人気がありません。
でもその反面、土地代が割安というメリットがあり、考え方によっては狙い目!
旗竿地のデメリットであるはずの「細長い通路」も、使い方次第では家の魅力をアップさせてくれるんです。
ここでは、旗竿地で魅力的なアプローチを作っている住宅をご紹介します♪

“坂の上の邸宅風”を演出する、ゆるやかなスロープ

通路部分の幅は3m。
車を停めても人が通行することはできますが、けっして広くはありません。
そこで、思い切ってぜいたくなアプローチにしたのが、こちらの住宅。
奥の敷地がやや高くなっていて、偶然にもゆるやかな坂道になるので、なんだか丘の上の邸宅へと続くスロープのよう。高級感が増しています。
アプローチの突き当たりに玄関扉が見えるのも、“邸宅感”の演出に一役買っています。

濡れずに行ける屋根付き駐輪スペース

実用的に通路を活用したい!
そんな方の参考になりそうなのが、こちらの実例。
住人がバイクに乗るというこちらのお宅は、旗竿地の通路をバイク置き場にしました。
屋根付きだから、夏場にお手入れをするときも直射日光が遮られていい感じ。
屋根は玄関から続いているので、雨の日も濡れずにバイクまで行き着くことができます。
外観や板塀に合わせたデザインにすることで、住宅との一体感もバッチリ。

まるで和風旅館!雰囲気たっぷりの石畳

シックな和の雰囲気を醸し出す石畳。
この先にあるのは旅館? 隠れ家料亭?
家に帰ってくるたび、そんな期待に胸が高鳴るような、趣たっぷりのアプローチです。
車が通れないほどの狭さを逆手にとり、まるで元からそこにあったような自然の小径風にデザイン。
公道とプライベート空間との切り替え役もうまく果たしています。
「買いづらい」「売りづらい」「使いづらい」などと言われがちな旗竿地ですが、その特徴を利用した使い道は、実はいろいろあるんです。
特に、一般の住宅ではなかなか確保しづらい玄関までの長いアプローチがとれることは、旗竿地ならではのメリット。
土地の購入を検討中の方は、「旗竿地なんて」とNGを出す前に、いろいろな可能性を探ってみてもいいかもしれません。
これから旗竿地に家を建てる!という方は、その土地ならではの特性を生かして、ぜひ素敵なマイホームを。

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ライター/writer 玉置