リビングに開放感と快適性をもたらすもの〜引き込み戸の魅力〜

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リビングに大きな窓とデッキテラス。これだけでも開放的な空間ですが、開けた窓を壁の中に収納できれば、内と外とが大きな開口でつながります。そこは、何にも邪魔されず、庭や風景を眺めて過ごせる理想的な空間。その一方で、季節によっては、虫などが入ってくることもあります。リビングで快適に過ごすには、やはり「網戸」は欲しいところです。今回は、「開放感は欲しいけれど、虫はちょっと苦手」という方も、快適に過ごせる、「網戸がついていて、かつそれらをすっきりと収納できる大開口」をご紹介します。

玄関から続く印象的な濡縁と大開口

玄関から長く続く濡縁。その日の気分で、どこに座っても、美しい庭を眺められます。畳の敷かれた和の空間と庭を結ぶ境界線には、幅広の敷居と戸袋が。ここには、網戸・硝子戸・障子のすべてが、引き込まれています。暑い季節は、網戸で過ごし、寒い冬には硝子戸を閉め、光の調節は障子で行う。非日常的な開放感の中に、日常生活に必要な建具がきっちりと収められています。ここでも、網戸がついているので、大開口でも虫の侵入を防げますね。広い開口部を快適に保つ建具のある住まいです。

夕暮れのリビングとテラスを結ぶ窓

夕暮れに照明が輝く室内を木製建具が仕切っています。大きな木製窓とフローリングと内装壁のバランスが素晴らしいですね。この窓にも複数のレールがあり、内側から、ガラス窓、網戸、雨戸となっています。窓を閉めた状態でも、これだけの大きなガラス窓であれば、そのままでも十分に開放的ですが、すべての建具が引き込まれることにより、さらにスッキリとした空間になります。室内の明かりに照らされた、リビングと一体になったデッキテラスで過ごす夜は格別でしょうね。

自然に囲まれた、網戸に守られる家

デッキテラスに大きな木の幹がある自然を感じられる住まいです。テラス側に向けて置かれたソファーに腰掛ければ、外の景色と風を楽しむことができそうです。ここでも、デッキテラスがあることで、リビングに広さ以上の開放感を感じます。虫が気になる方にとって重要な、網戸もしっかり完備しており、使わないときは、壁に引き込めます。網戸を閉めていても、開放感がそれほど損なわれていないのは、網戸の中桟の位置が少し低めにされていることも関係している気がします。日常的な生活の中で、自然を感じられる心地よい空間ですね。

楽しさの溢れ出す大開口

グランドピアノのある開放的なスタジオです。土間から奥に広がるフローリングの空間は、自由な雰囲気に満ちています。アウトドアリビングのような使い方をしたいときには、すべての窓を収納することで外部との一体感が生まれます。演奏を土間から聞いたり、外に椅子を並べて座って聞いたりと、音楽ともさまざまな関わり方ができそうな空間です。ここでも、大きな窓には、ガラス戸だけではなく、網戸がついていて、日常の虫対策は万全です。冬には、土間奥にある暖炉が、この空間を優しく温め、来る人を迎えてくれそうです。
大開口の窓について、「いったいどこに収納されるのか?」や「網戸ってついるの?」など、気になっていた方がおられるかもしれません。事例の住まいでは、オリジナルの窓枠を採用し、何本ものレールとともに、すべての建具が壁へ収納され、網戸も備えていることがわかりました。特別な開放感の演出と日常の快適性の両立には、このような引き込みできる窓は、重要な要素になりそうですね。

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ライター/writer hotagos