お家の一か所にあると落ち着く和室。でも、家全体のインテリアは洋風に統一したいとか、和室を作りたいけどどうしてもスペースがない…など、好みやさまざまな制約で悩むことも多いですよね。今回はほっと安らぐ和室や和のテイストをモダンに取り入れた実例をご紹介します。
洋室と同化する畳スペースのつくりかた
まずはリビングの一角に畳敷きの空間を取り入れる方法です。インテリア刺しやテレビなどでもよく見かける手法ですね。小上がりスペースを畳にすれば、部屋というほどではありませんが、リラックススペースとして和の空間を確保することができます。段差部分は収納にできるので狭小住宅ではむしろ積極的に取り入れたいアイデア。お子さんがいらっしゃる家庭であれば、お昼寝やプレイスペースとしても活用できそうです。
半個室でゆったり♪書斎使いができるスペース
次は同じリビングの一角に作るスペースでも、3分の2程度を壁で隠し、半プライベートスペースのようにして使う方法です。子どもの空間やお昼寝に使ってもいいですが、リビングの喧騒から少し離れられるので、ちょっとした書斎スペースにもできます。身内であれば、一晩泊る客室にもなりますね。また、琉球畳を使うと格子状の陰影がつき、よりモダンな印象の和室に仕上げることができます。いずれにしても壁紙やへりの床材はリビングスペースと同じものや、似た色を使うことでつながりが生まれ、お部屋も広く感じられます。
家族。友人…大勢で囲みたい、囲炉裏のある空間
こちらは床続きで和室空間を作った例です。家全体の内装を同じ無垢材で仕上げているので、キッチンなどの洋風空間と和の空間の連続性が生まれ、違和感なくスペースが繋がっています。洋の空間はすべてダウンライトですっきり仕上げ、和の空間には存在感あるペンダントライトを配しているところも、上手に和モダンをアクセントに取り入れています。
和室に茶道用の炉をきる方は時々耳にしますが、こちらは居間らしく、家族で囲める囲炉裏を設けているのが素敵なお家です。
異空間へといざなうアプローチ
こちらは和室へつながる空間に一工夫凝らしたお宅です。まるで高級旅館のようですが、和室を客間や茶室、または寝室として扱ったりするならば取り入れていたいアイデアです。普段の生活空間とは切り離し、別世界として和室を使うとき、間接照明を使ったアプローチは心が引き締まったり、または日ごろの疲れを入口に置いていってしまえるような心理的効果を生み出します。ここまでこだわるのは難しいという方も、例えば写真の手前の壁のように壁紙を変えてみるとか、スタンド型の照明を置いてみるなど意外と気軽に挑戦できるアイデアですよ。
今すぐに作れるウォールインテリア
最後はちょっとしたDIYでも取り入れられるアイデアです。写真右はもともとあった格子に和紙や古布を挟み込んで、壁を彩っています。もともと障子などのあるお家でしたらそちらを利用してみたら面白い作品ができるでしょうし、大型家具店や文具店、100円ショップなどで好きな額を買ってきて、お気に入りの布を入れればだれでも簡単に作ることができます。色合わせのポイントは、半分くらい同系色の布を使い、ポイントに大柄やアクセントカラーを使うとバランスよくできます。
洋室空間にちりめんや紬生地を使ったものを置くと和のアクセントになりますし、逆に和室にアンティークドレスやカーテン生地を使ったものを置いても部屋の印象ががらりと変わりますよ。
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ライター/writer little-maya