家のインテリアや内装を決める際に、室内の雰囲気を最も左右するのが“色”です。色にはそれぞれのメリットや効果があります。
例えば、赤は気分を高揚させる効果があったり、青は気分を沈める効果があるなど、取り入れる色によって部屋の雰囲気がまったく変わるといっても過言ではありません。
普段好きな色でも、気分に合っているか、部屋に取り入れるべき色なのかなど、じっくりと吟味することがとても大切になります。
今回はインテリアを探す際の参考になるような、代表的な色の効果をご紹介します。
洋服の衣替え同様、季節ごとにインテリアのカラーを変えるのも気分が変わり、よりより住まいを作りだす第一歩にも繋がるはずです。
パッと目を惹く赤系は、体感温度上昇の効果あり
最も目立つ色、赤には活動的になるような効果があります。また、時が進むのを早く感じさせることや、体感温度を上昇させる効果があります。そのため、日の当たらない北向きの部屋や、冬には最適。部屋全体に温かみを感じさせてくれます。
カーペットやカーテンなどを、季節ごとに取り換え可能なインテリアに赤色を取り入れると塞ぎがちな寒い時期でも活動的になれるはずです。
また、赤いインテリアを導入するのが難しい場合は、赤い花を飾るだけでも印象が明るくなります。
赤といっても鮮やかなレッドから渋みのあるワインレッドなどニュアンスもさまざまです。元気な印象を与えたい場合には、ぱきっとした目の冴える鮮やかな赤を、落ち着きのあるほっこりとした温かさを演出したい時にはワインレッドを導入するなど、同じカテゴリーのカラーでも印象を左右します。
さわやかですっきりとした青系は、落ち着いた印象に
青には人の心を静めるヒーリング効果があり、空間全体に落ち着きのある知的な印象も与えます。ほっとするような肩の力がすーっと抜けるような安らぎのある空間を生み出す効果もあり、寝室などに取り入れるには最適なカラーです。
また、ブルーには心身を落ち着かせて集中力を持続させる効果もあるので、仕事部屋や勉強部屋に取り入れると効率的に作業できる効果も期待できます。
青には赤とは逆に体感温度を下げる効果があるので、夏場の暑い時期にインテリアに取り入れると涼しい気分になります。
すがすがしい気分を高めてくれるスカイブルーから、知的で冷静な印象を与えるディープブルーなど青といっても幅広いですが、インテリアとして導入するなら濃いめのブルーのほうがほかの色とも合わせやすいです。
洗練された印象を与えるブラックとホワイト
白と黒にはスタイリッシュで洗練された印象を与えます。黒単色はで暗くなりがちな部屋の雰囲気も、白を加えることでスマートかつ清潔感のある印象を与えてくれます。室内の壁を白にし、ダイニングテーブルやソファなど比較的大き目なインテリアは黒をベースに取り入れると、部屋全体がすっきりとした印象も与えてくれます。
また、この2色はどんな色とも相性が良いので、他の色をポイントに取り入れる時でも違和感なく導入することが可能なのもポイントです。
インテリア初心者にはおすすめの組み合わせです。
子供部屋や洗面所に最適なパステルカラー
柔らかい印象を与えてくれるパステル系のカラーは、子供部屋に最適です。色が淡い分、ピンクや水色、黄色など、通常のカラーならミックスするのが困難なカラーでも比較的反発しあうことなくひとつの空間に馴染みます。
空間を明るく見せてくれるだけでなく、ほっこりとするような心が落ち着く効果もあります。特にピンクは疲労感を軽減してくれ女性ホルモンの分泌にも役立つといわれているので、身だしなみを整える場である洗面所などに取り入れるものおすすめです。
淡いパステルカラーを利用して少し大人っぽい部屋を演出したい場合は、グレーと合わせると洗練された印象を与えてくれます。
ベッドリネンやクッションなど布系にこの組み合わせを取り入れるとその効果はより発揮されます。
色や柄をミックスする際の注意点
ぱきっとした赤と青を一緒にミックスするのは至難の業……。このようにインテリアで色を取り入れる際のポイントは同系色でそろえることです。また、その色は3色までに抑えるとよりまとまりのある空間を演出することが可能です。
大体のご自宅の壁の色はホワイトなので、そのほか2色までをミックスするのが理想的。
白黒のモノトーンで洗練されたイメージ、全体的に青系でそろえた大人の空間、グリーンとウッド素材で揃えたアースカラーの部屋など、アイデア次第で組み合わせもさまざまです。
柄ものを取り入れたい場合はソファやカーテンなど大き目なものに取り入れるよりも、写真のようにラグや置物、クッションなどでポイント的に導入すると、ごちゃごちゃとした印象を与えることがありません。
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ライター/writer 栗原