薪をくべて暖をとるー。
人は火に向かうと、遥か昔の記憶が呼び覚まされるように、ただじっと、揺らぐ炎を見つめる。
はぜる音。薪の燃えるにおい。薪ストーブは暖房のための道具であると同時に、安らぎや愉しみをもたらします。
今年も冬がやって来ました。薪ストーブが家にあり、火を囲むのはどんな暮らしなのでしょうか。薪ストーブを取り入れた雰囲気のいい実例とともに、ご紹介します。
薪ストーブ一台で暖かい?
ストーブの大きさにもよりますが、本体の表面温度は300℃前後まで上がり、まわりの空気や壁や床、天井を暖めます。だから、1台で部屋はもちろん、家全体を暖めることができるのです。
寝る前まで火を熾してから夜間に自然に消火しても、室内の温度がすぐに下がることはなく、朝起きても「寒くない」という状態です。
ただし、着火後すぐに暖かくなるわけではありません。薪をくべながら、じんわりと暖かくなる過程を愉しむゆとりは必要です。
安全に使うために大切なのは、煙突
実は、薪ストーブを選ぶこと以上に、煙突の選び方や工事業者の選択が大切です。
煙突をきちんと選び、施工されていることで燃焼機能や性能を発揮したり、安全性も向上し、長持ちするのです。
安価なシングルタイプは劣化が早いので寿命も短く、煤やタールがたまりやすく、危険です。割高でも断熱材の入っている二重煙突を選びましょう。
さらに煙突を真っ直ぐに設置すれば、スムーズに煙を排出されるので、安心です。
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2014年10月03日投稿
エコ・温熱環境
暖炉
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ライター/writer 西岡