「おばあちゃんの家に来たみたいで、落ち着く〜」。そんなふうに感じる空間、ありませんか?
あたたかみがあって、ちょっぴりレトロで、初めて訪れた人でもほっこりと和める家。我が家がそんな場所になったら素敵ですよね。
「でも、レトロな家って不便じゃないの?」と心配せずとも大丈夫。使い勝手が良く、現代的なセンスもほどよく取り入れた、欲張りな住宅づくりのコツをご紹介します!
インテリアでレトロな純喫茶風に
家具や一部のリノベーションだけでも、懐かしさは演出できます。
たとえばこの住宅は、アンティークの革張りのスツールを主役にして、フローリングは杉の無垢材で仕上げることで、ノスタルジックな喫茶店風のリビングに。主要なインテリアはダークブラウンで統一すれば、重厚感と高級感がアップ。時間がゆったり流れるような、純喫茶のあの雰囲気にぐっと近づきます。
昭和を意識した台所。でも設備は新型!
家の要とも言える台所にも、ぜひ懐かしさを上手に取り入れたいところ。
システムキッチンのトップカウンターを昔ながらの定番、ステンレスにして、面材は木目調に。これだけで、ちょっとレトロな昭和風の台所が出来上がります。
それでも古臭く感じないのは、その他の設備機器がすべて最新の、ハイセンスなものだから。新旧のバランスをうまくとった、現代的なレトロ空間のお手本です。
「陰翳礼讃」。あえて暗い部屋を作る
ほんの100年前の日本の住宅は今よりも光の入る量が少なく、日本人は「暗さ」に慣れて生活していました。
もちろん、暗すぎる家はストレスになりますが、あえて一部屋だけ暗めの空間を作ってみると、一気に100年前にタイムスリッピしたかのような懐かしい雰囲気が味わえます。仕事をしたり文字を読んだりするのでなければ、薄暗いほうがかえって落ち着くことも。もちろん照明設備はきちんとつけて、夜は点灯すれば、使い勝手の面も◎。
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ライター/writer 玉置