子犬・子猫の頃から育て始めると20年近く、場合によってはもっと長い時間をともに過ごすペットたち。家にいる時間が家族の中で誰よりも多いのは、飼い主さんが出かけている間も留守番をしている彼らではないでしょうか。たくさんの癒しをくれる大切な「家族」のために、愛犬・愛猫のことをとことん考えた住まいづくりを検討してみませんか?
開放感のある回廊で、青空ドッグラン気分
走ることが大好きな犬の気持ちに寄り添ったら、こんな空間が生まれました。雑木林の中庭をぐるりと囲む、長い回廊。思い切りダッシュしたい愛犬のために直線距離を長くとり、犬の足腰に負担がかかりにくいよう段差は極力少なく、低く作っています。大きなガラス窓のおかげで、まるで自然の中にいるような気分に。愛犬が喜び、飼い主さんもリラックスできる、オアシスのような場所です。
リビングのタイルは犬が滑りづらいものに
愛犬がフローリングの床を走っていて滑る光景は、飼い主さんなら一度は見たことがあるのでは?でも、実は滑ることは犬の膝や股関節に負担をかけるうえ、硬い床で転ぶと大ケガにつながる可能性もあります。愛犬の体を思うなら、滑りにくい床材を選ぶことが大切です。ペットのいる家庭には、汚れやニオイが付きにくいタイルがおすすめ。リビングなど犬が長い時間を過ごす場所は、特に配慮したいところです。
キャットウォークの上で暖炉の熱を独り占め
小高い丘の上にあって平地よりも気温が3〜5度も低いというこちらのお宅。1階リビングに暖炉を設置して吹き抜けにすることで、その熱が2階にも巡る仕組みです。よく見ると、むき出しの梁の上には愛猫の姿が。部屋のアクセントになっている梁ですが、キャットウォークの役目も果たしているんですね。猫にとっては暖炉から立ち上る熱の恩恵にもあずかれる、一石二鳥の特等席です。
キャットタワーのために吹き抜けを造作!
元々は普通の建売物件だったこちらの住宅ですが、リノベーションで1階ダイニングと2階洋室の一部に吹き抜けに。愛猫のために特大キャットタワーを設置し、遊び心あふれる猫ハウスに変身しました。壁にもキャットウォークが作られ、猫にとっては夢のような家。とは言え、ここ以外に大きな間取り変更はせず、人間の暮らしやすさも十分確保しています。
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ライター/writer 玉置