わたしたちの日常に癒しと潤いを与えてくれる愛犬との暮らし。そんなペットとともに楽しく過ごすには、人にとって暮らしやすい住まいであることを考えるのと同時に、ペットにとっても快適な空間であることが大前提です。
今回は家族の一員である愛犬のために、飼い主ができる住まいづくりのアイデアを住宅の例とともに5つご紹介します。
すでに愛犬と一緒に暮らしている人はもちろん、これから迎え入れたいと考えている方も人とペットが素敵な暮らしを送るためのヒントにしていただければと思います。
足洗い場があれば、散歩後も清潔に
散歩をした後の汚れた愛犬の足をきれいにする際にわざわざ浴室まで連れて行ったり、洗面所のシンクの高さまで愛犬を抱っこするのは一苦労です……。そんなときに便利なのがペット専用の足洗い場スペースを確保すること。
写真の住宅のように土間に続く同線上に足洗い場のスペースを設けることで、部屋を汚す心配がありません。また、スペースの広さに応じては夏などには足洗い場で愛犬にシャワーを浴びさせることもできるので、あると便利なスペースです。
家にいても快適に過ごせるウッドデッキ
毎日の日課である散歩ですが、どうしても忙しくて十分な時間を確保できない場合は、愛犬が自由に遊びまわれるウッドデッキがあると便利です。
愛犬のためだけでなく、晴れた日には一緒に日向ぼっこをしたりと、ともにリラックスして過ごすことができる時間が確保できるのもうれしいです。
愛犬のことも考えたウッドデッキをつくる場合には、愛犬が昇り降りしても足腰を痛めないように地上からの段差をなるべく低く設けるほうがベターです。
愛犬仲間と集えるドックランのある家
広い庭を確保できる場合は、回りに柵を作って庭全体をドックランにするのもひとつのアイデアです。写真の住宅のように外用のテーブルとイスを配置すれば、晴れた日には近所の愛犬仲間とともに愛犬を遊ばせながらお茶を楽しんだりと、最大限にペットと触れ合う時間を確保できるのが魅力です。
庭には愛犬たちが自由に走り回っても危なくないように、ガーデニング用品など足を引っかけてしまいそうなものがないかを常に確認しながら安全を考慮してあげてください。
どこにいても愛犬の姿が見える家づくり
愛犬が家のどこにいても姿が見えると飼い主にとっては安心です。写真の住宅のように愛犬が2階にいる際に落下防止のためガラス窓を取り付けると、安全性も備えた開放的な空間に仕立てることが可能です。
また、ペットが2階にあがることを考慮して、階段のつくりはゆるやかな段差にしてあげると足腰に負担がかからないので、愛犬にとって2階がより過ごしやすい空間になるはずです。
安全・健康を考えるのは飼い主の務め
ペットが安全で健康に過ごせるための配慮をするのは飼い主にとってもっとも重要な務めです。テレビやスタンドライトなどリビング中の配線が愛犬の足にひっかからないよう、写真の住宅のように家具の中に配線が内蔵できるような仕組みにするのもアイデアのひとつ。床に配線が広がらない分、ほこりが溜まりにくいという利点もあるので、ペットだけでなく飼い主にとってもうれしい機能性を併せ持っています。
飼い主も愛犬もともに快適に暮らせるための配慮がなされた空間になっています。
関連まめ知識
関連Q&A
ライター/writer 栗原