家具を購入するときに、気にしていることは何でしょう。価格?デザイン?もちろん、それらもとても大切です。しかし、統一感のあるセンスの良い空間を演出したいなら、実は一番気にしてもらいたいのが「フローリング床との相性」なんです。今回はウッドファニチャー(木製家具)を中心に、「フローリング(床)カラー」×「家具の色味」の相性のポイントを、なりたい部屋のイメージと合わせてお伝えします。これから新しくインテリアをそろえようとしている方、もしくはフローリングカラーや床の材質をどうするかで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ナチュラルブラウン×白い家具「北欧ナチュラル」
ナチュラルブラウン以外にも「メープル」「ライトブラウン」などと呼ばれるのが、この黄色みがかったベージュのような床の色です。建て売り住宅や一般的なモデルルームなどでもお馴染みのカラーなので、日本では最も見慣れているフローリングなのではないでしょうか。どんな家具にも比較的合わせやすく、汚れが目立ちにくいというのがこの色のフローリングが人気の理由。
明るいナチュラルブラウンのフローリングには、思い切って白い家具や同じく明るいパイン材を使った木製家具合わせてみましょう。それだけで流行の《北欧ナチュラルインテリア》の完成です。
ウォールナット×ブラウンの家具「レトロアンティークルーム」
「ウォールナット」とは、本来は木材の種類のことでクルミ科の植物です。「ウォールナット色」というと無垢の木の模様を活かしつつ落ち着いた印象を与える深くこっくりとした茶色を指します。
ダークブラウンほど暗くはなく、普通の無垢材に比べてシックなウォールナットの床には同じく落ち着きのある色味の家具が良く似合います。木の質感を活かしたブラウンの家具や、レトロなファブリックなどを合わせればどこか懐かしく落ち着きのあるアンティークな空間を演出してくれます。
ホワイト×黒の家具「シンプルなモノトーンインテリア」
注文住宅や新築ならではの真っ白の床は、ミッドセンチュリーやモダンインテリア好きの憧れ。木目を活かしたホワイトオークのフローリングから、光沢のある石目調の床まで様々な材質のバリエーションがあります。都会的で生活感の少ない白いフローリングには暖かな木目の際立つような家具よりも、黒や濃いダークブラウンでモノトーンに統一しましょう。
壁やカーテンも合わせて極力色を抑え、ポイントにだけ彩度の高い指し色を使用すると手軽にハイセンスに見えますよ。
ダークブラウン×異素材「ジャンクなヴィンテージスタイル」
ダークブラウンの他にもスモークオークなどと呼ばれるこの色は、限りなく黒に近いため木目もほとんど目立ちません。床一面がダークカラーで暗い印象になることを懸念されたり、ほこりが目立つなどの理由から日本の一般住宅ではあまり見かけない床色です。そんなダークブラウンカラーのフローリングには、この色ならではの異素材の家具を合わせるのがおすすめ。
アイアンやメタル、ステンレス素材などのジャンクなものからレザーまで男前なヴィンテージインテリアならおまかせです。障子や和風のペンダントランプなど、不思議と和モダンが似合うのも特徴です。
関連まめ知識
関連Q&A
ライター/writer RAY