家をつくるにあたって、大切なわが子が楽しくかつ安全で快適に暮らせることは、親にとって何よりも大切なことです。
その際に大人にとって住みやすい住居を考えるのと同時に、小さな子どもにとっても暮らしやすい環境をつくること、“子ども目線”をプラスするころで、お互いにとって心地よい空間を生み出すことができます。
このような子どもの目線を交えた住居をつくるときには、子どもが成長した後も別のスペースとして活用できるかなどを考慮することも大切です。
今回は、そんな子どもの目線がプラスされつつも、永く暮らせるような快適な家を実現している住宅の例をいくつかご紹介します。
絵本や児童書を飾って子ども一緒に楽しめる本棚
子ども成長に欠かせない絵本などは、出し入れも簡単にできて楽しい本棚にしたいものです。写真の住宅では木を模した部分に絵本などを飾れるような仕立てになっています。これなら小さな子どもが見ていても楽しめますし、親にとってもどこにどの本があるかも一目瞭然なので、子育てに忙しい時期でもしっかり収納ができます。
本棚自体は木材をメインとしたシンプルなデザインなので、子どもが大きくなったら雑誌や写真集などを飾っておしゃれな空間に仕立てることも可能。
このように子ども用の本棚を考える際には、大きくなったときのことも踏まえ、シンプルにするのがおすすめです。
キッチンから見渡せる勉強スペース
キッチンにいながらも子どもが勉強したりお絵かきしたりしている姿がしっかりと見守れるように、子供用勉強机がダイニングに併設されている住宅の一例です。
キッチン近くに勉強机を設けることで、子どもコミュニケーションをとりながらもキッチンで料理の準備ができたりと、家事もはかどります。
デスクと椅子を準備する際には、子ども腰などに負担がかからないよう、きちんとフィットするサイズを選んであげてください。
子どもが大きくなった際には、お母さんの趣味のスペースとして利用するのも活用法のアイデアのひとつです。
子どもの遊び場を設けて親子での時間を楽しむ
写真の住宅のようにフラットで広い子ども専用のスペースを確保したり、玄関部分に取り外し可能なブランコを設置して小さな子どもが好きな遊びの空間に仕立ててれば、雨の日でものびのびと室内で遊ぶことが可能です。
また、子どもが成長した後のことを考え、ひとつの部屋としても機能するように引き戸を取り入れればそのまま個室として利用することもできます。
このように子ども専用のスペースを取り入れる際には、大人になってからの活用方法があるかなどを事前に建築家と相談するのがおすすめです。
どこにいても子どの気配を感じられる吹き抜けの家
1階と2階の繋がりを感じられ、家族とのコミュニケーションがとりやすい吹き抜けの家。空間が開けている分、子どもが2階にいても遊び声が聞こえてくるので、親にとっても安心です。
また、吹き抜けのような解放感のある空間では、2階からの転落防止など安全のことを考慮した設計が必要になります。
背の高い壁を作る方法もありますし、柵部分をガラス製にして解放感のある仕立てにする方法もあります。
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ライター/writer 栗原