空間の有効活用で暮らしを2倍素敵に楽しむコツ

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住まいの中に空いているスペースはありませんか?階段の上部や下部、部屋の上部、外壁の外側、屋根の上部などまだまだありそうですね。住まいには、立体的に見てみると空いている空間が沢山あります。そういった空間の有効活用を工夫すると、暮らしを2倍にも3倍にも素敵に楽しむことが可能です。ここでは、どんな空間をどのように活かしているか詳しくご紹介します。

階段上部に家具を設置

階段の上部の吹き抜けになっている空間を利用して家具が設置されています。階段を上がると、廊下に沿って手すりが廻る仕上がりはよく見られますが、こちらは家具が転落防止に役立っているため手すりが必要のないデザインになっています。家具が浮いた状態で設置されているので、家具の重みを感じさせず余計なものを削ぎ落としたシンプルな空間を作っています。吹き抜けの上部は、このように収納を置いてみたりベンチを設置したりなどいろいろな可能性があります。

階段の下部を有効活用

階段の下部が大きな収納家具になっています。棚の大きさに合わせて、それぞれの機能が割り振られています。例えば、テレビを置く棚、ビデオなどを収納する棚、縦長のものを収納する棚、横長のもの、小物を収納する棚などです。それぞれの機能に合わせて、扉の有無や、扉自体のデザインが変わっています。このように階段下をすべて収納家具とする場合、実際に置きたいものを想像して、その大きさや使い勝手を考えながらレイアウトしてみてください。

部屋の上部空間の活用

天井の高さを活かして、部屋の上にロフトを作った例です。部屋の上に空間がある場合、このように簡易的な階段とセットでロフトを作ることができます。ロフトは、収納、寝室、子ども部屋など、住まい方に応じて柔軟に活用できますのでおすすめの方法です。ロフトは住宅の場合、天井高さ1.4m以下で、ロフトのあるフロアの床面積の1/2までは床面積に算入されません。ロフトの天井高さは全体の平均値ではなく、「一番高いところの天井高さが1.4m以下」ということですので空間に取り入れる場合は注意が必要ですね。

壁面を活用した潤いのある空間つくり

外壁をよく見ていただくと、「壁面緑化」を想定してワイヤーボックスが上下に取り付けられて、ワイヤーが縦に何本も並んでいます。壁面を活用して緑化すると、南からの日射対策やすまいの潤い、街並みへの潤いなど様々な効果があります。後から取り付けることも可能ですが、その重量も設計段階から見込んでおくことがポイントですので、新築されるときには壁面を活用することも候補の一つとして考えておくとよいですね。
このように普段は活用されない空間に目を向けてみると、いろいろな活用の可能性が見えてきます。住まいづくりは平面図を見て考えることが多いと思いますが、それでは立体的に空いている場所を見つけることは難しいかもしれません。活用されていない空間があるかどうかは、展開図や断面図などをもとにイメージする必要がありますので、建築の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。きっと限りある空間を2倍にも3倍にも素敵に楽しめる工夫を盛り込むことができると思いますよ。

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ライター/writer 眞田 育