通常、木造住宅は木で骨組みを作り、床、壁、天井の材料を張っていきますが、実は木組みの美しさって凄いのです。作りたい家のイメージや雰囲気もあると思いますが構造材を現しで作ると、木そのものの美しさがよりわかる家になるんですね。今回は、構造材を現しで作った、思わず天井を見上げたくなる家を見ていきましょう。
吹き抜けのある高い天井に渡された梁が美しい
吹き抜けのあるLDKはとても広がりを感じます。また屋根が直線ではなく曲線なので空間に変化を感じますね。梁が現しで施工されていますが、梁が大きくなってしまうのを防ぐために特殊な構造材を採用し小さい梁を実現させたことで、軽快さを演出しています。2階への階段を上がりながら、思わず天井を眺めてしまいそうです。
トップライトのある、明るい天井と構造材のコントラスト
白い壁と天井、天井にはトップライトが施され、明るいLDK。また、木材で作られた壁一面の収納が、空間のアクセントになっていますね。さらにLDKからガラスの仕切りによって軽く仕切られた畳空間が見えますが、この、柱と梁、ガラスという組み合わせが何とも言えず美しい。明るさと軽やかさを演出しています。
静謐な空間に、存在感のある天井
少し薄暗く感じる室内から、明るい外を眺めていると、なんだか気分が落ち着きますね。陰影礼賛の言葉の意味を噛みしめたくなります。そして何よりこの空間のキモは、天井の梁が現しになっていることではないでしょうか。勾配天井で、段々と下がっていく梁はとても空間にリズムを与えてくれているようです。外の風景が遠近法によって遠くに感じる効果もありそうですね。
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ライター/writer amodanca