美しく実用的な木製格子のある住まい

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スクエアでモダンな住まいに木製格子。格子の配置やデザインに工夫を行うことで、外観の印象を大きく変えることができます。細めの縦格子からは洗練された雰囲気を感じ、太めの格子からはやさしさや愛着を感じられます。今回は、美しく実用的な格子により外観にデザインの魅力がプラスされた住まいをご紹介します。

木製格子とガルバリウムの共演

スクエアでスッキリとした外観の住まいです。細めの木製格子が2Fまで伸びることでその印象をさらに強めています。格子の裏には、吹き抜けと2Fデッキ部がありますが、外部からは殆ど見えません。風を通しつつ視界を遮る格子の特長が活かされていますね。細い横目のリブのついたタイプと縦目のタイプの2種類のガルバリウム鋼板との相性もよく、シンプルで飽きの来ない外観となっています。

すべてを開け放てる格子状の雨戸

大きな開口部全面に個性的な扉のついた住まいです。やわらかな陽の光を取り込みながら風雨を和らげるだけでなく、西日対策も兼ねています。全開口が可能なため、扉を開ければ芝生とウッドデッキのある屋上緑化されたルーフテラスと室内がひとつになります。芝生の上に見える円形の構造物は、室内のトップライトであり、ここで楽しむ時に使えるガラステーブルにもなります。開放感抜群のアイデア溢れる住まいですね。

R形状が住まいに奥行きを感じさせる格子フェンス

個性的な立体がつなぎ合わされたような外観です。建物を取り囲むように駐車場スペースの周りにR状の縦格子が設置されています。このやわらかな格子の曲線が、住む人の帰りをやさしく迎え入れてくれる気分にさせてくれそうです。この緩やかなカーブが、敷地に奥行きを感じさせるだけでなく、建物を正面から見た場合に、外からの視線をより遮ってくれる働きもしています。室内照明に照らされた建物の佇む姿が美しいですね。

L字にデザインされた木格子が印象的な住まい

大きな正面の壁に小さな窓が並ぶモダンな住まいです。敷地奥に建物をセットバックさせ、手前に駐車場を取り建てられています。このシンプルな外観を引き立てているのは、1F、2Fの大きな窓部分を覆うようにL字に貼られた細めの木製格子です。大きな窓の高い位置からは空からたっぷり光が差し込みます。低い位置には目隠しの役割を果たす格子があることで窓を開けても室内は快適です。上下階それぞれの窓の目隠しながら、デザインとして一体となることで外観を魅力的にするアクセントになっていますね。

空に伸びていくような建物形状を飾る縦格子

建物上部が前にせり出した伸びやかな住まいです。その建物形状をさり気なく飾るのが、1Fリビングにつながるデッキスペース前に設置された縦格子です。白いメイン部分の建物と車庫スペースの黒い建物をデザイン的につなぐ働きもしていますね。格子の太さや間隔によって目隠しとして十分な高さながらから圧迫感ないものとなっています。
事例からは目隠しだけに収まらない木製格子の魅力を感じます。通風、採光、目隠しという3つの機能をもつ実用的な格子。木製格子は耐久性の高い素材の選定も大切になります。天然木の場合、経年変化も楽しめますがメンテナンスも必要になってきます。最近では、樹脂製やアルミに木目シートを巻いたものなどにも高い質感を持ったものがあります。メンテナンス性を含めた素材の選択肢が増える中、格子を使うことで、バルコニーやデッキスペースを単に囲むだけでなく、外観に様々な表情をつくり出せそうですね。

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目隠しいろいろ 2014年05月22日投稿 住宅設計 目隠しいろいろ

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ライター/writer hotagos