じっくり読書や調べ物をしたり思索にふけったりできる書斎は、誰もが一度は憧れる空間。ただ、家を建てるにあたって家族の共有スペースを優先していくうちに、自然と消えてしまう夢でもあります。でも、扉で仕切った個室だけが書斎ではありません。発想を少しだけ変えれば、我が家に憧れの書斎は作れるんです!ここでは、スペースを上手に活用して作った4つの書斎をご紹介します。
秘密基地のような魅力があるグルニエの書斎
グルニエ(小屋根裏)を単なる物置きで終わらせず、書斎として活用している例です。天井高を考慮して本棚は背の低いものに。作業は奥のデスクで行い、疲れたら手前のソファでリラックス。普通はデメリットに思えそうな傾斜した天井も、ここではおしゃれなデザインのようです。この空間にいるだけでワクワクする、まるで秘密基地のような書斎です。
コンパクトでも落ち着く、隠れ家風の書斎
階段下にぽっこりと出現したスペース、わずかに2帖。造り付けの作業台と本棚、チェアを置いたらいっぱいですが、人目につきにくい場所なので思った以上に落ち着く作業場です。奥まっていることで、扉がなくても十分にプラバシーも守ることができそう。室内には横長の窓が設けられ、中庭の景色を楽しむことができます。
家族のオープンスペースとしても使える書斎
「お父さんだけ書斎を持つなんて、ずるい!」と家族に言われてしまったら…。こんな風に、ダイニングの一角を書斎にして、家族が好きな時に使えるオープンスペースにするのも手です。ダイニングセットには背を向け、キッチンからも壁の一部でゆるやかに区切られていることで、集中できるスペースになっています。急ぎの仕事は済ませたいけど家族の気配を感じていたい、なんて人にもおすすめ。
オープンにもクローズにもできる居間横の書斎
広い一室を引き戸であいまいに区切り、リビングと書斎コーナーとに分けた家。集中して作業したい時は引き戸を閉じて、部屋を広々と使いたい時は開けてと、自由に使い分けられるのが魅力です。また、家全体の外周に沿ってポプラの棚板が巡っているため、部屋を区切っていても統一感があります。写真手前は1階の土間とつながる吹き抜けになっていて、風通しの良さが作業効率アップにつながりそうです。
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ライター/writer 玉置