日本で長く親しまれてきた畳。心癒される香り、爽やかな肌触りが魅力の畳は、今なお日本の住まいで多く取り入れられています。そのなかでも、昨今、人気の高い畳が、縁のない正方形に敷かれた「琉球畳」。今回は、知っていそうで意外に知らない基礎知識や、モダンな住まいにも馴染む、スタイリッシュな畳の取り入れ方を見ていきましょう。
琉球畳とは
琉球畳は、もともとは沖縄地方で栽培されていた、「七島イ」(しちとうい)を使用した畳のことを指します。しかし、現在は通常の畳の半分のサイズで、正方形のかたちをしている畳を「琉球畳」と呼ぶのが一般的になりました。使われているい草の産地もさまざま。国産い草と海外い草では、風合いも価格も異なります。予算やお好みで選びましょう。
リビングと和室を自然に繋ぐ琉球畳
縦長の間取りを上手につかい、開放感のある空間に仕上げています。和室とフローリングに段差や境界を設けない、フラットな設計が使いやすさのポイントです。
子どもの安全な遊び場として、客間としてなど、多目的に活用できるスペースは、ライフスタイルの変化にも対応できるフレキシブルさが魅力。い草の心地良い香りに包まれる、リラックス空間として家族の憩いの場となることでしょう。
趣のあるさまざまな表情が魅力
モダンな和室を寝室から眺めることができる癒しの空間。柔らかな光に照らされた琉球畳が、趣のある雰囲気を醸し出しています。
こちらのお宅のように、琉球畳は日の当たり方や角度などによって見え方が変わります。使いやすさだけでなく、通常の畳とは異なる表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。
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ライター/writer naomi