リノベーション用語として、書籍やウェブサイトでたびたび登場する「ヘリンボーン張り」。何となく知っているけれど、実際はどんなもの?と疑問な方もいらっしゃるかもしれません。住まいへのこだわりを床からも感じられるヘリンボーン張りは、リノベーション事例でも多く見られます。今回は、これからリノベーションするならぜひ知っておきたい「ヘリンボーン張り」の魅力と、実際に取り入れた住宅事例をご紹介します。
ヘリンボーン張りとは
ヘリンボーンとは「ニシンの骨」という意味で、その名のとおり魚の骨のようなデザインが特徴です。板を矢羽状に組み張り合わせて、独特の表情を生み出します。
こちらのお宅のように、リビングダイニングなど広い空間に取り入れることで、印象的なインテリアづくりに一役買ってくれます。吹き抜けの開放的な空間に、木ならではの自然な色が際立ち、スタイリッシュでナチュラルなインテリアに仕上がっています。
クラシカルなインテリアに最適
ヴィンテージテイストのインテリア、クラシカルなインテリアにマッチするヘリンボーン床。丁寧に張り合わせることで生まれる、アーティスティックなデザインが魅力です。
こちらのお宅で採用されているのは、チーク材。使い込むほどに味わい深い表情を見せる素材です。美しい木目としっとりとした艶、輝きが特徴なので、高級感のあるリビングに相応しいですね。
木材選びで個性を発揮
リフォーム物件でも多く取り入れられている、近年人気のヘリンボーン張り。木材選びで個性がでるため、つくりたい空間のイメージに合わせて選びましょう。
こちらのお宅のように、素朴で味わい深いオールドオークのヘリンボーン床を取り入れれば、ナチュラルモダンな空間が実現します。床のイメージに合わせて壁材や家具を選び、統一感のあるインテリアに仕上げています。
コンパクトスペースに取り入れるアイデアも
ヘリンボーン張りは、あらかじめ矢羽状に組み張り合わせられたタイプもありますが、多くは職人さんの手で一枚一枚張り合わせて仕上げるのだとか。そのため、工期も長くなり普通のフローリングに比べコストもかかります。
LDK全体に取り入れることは難しくても、階段の踊り場や玄関ホールなど限られた空間だけに取り入れるのもひとつの方法です。ヘリンボーン張りにしたいけれど、工期や予算と折り合いが付かない場合は検討してみてはいかがでしょうか。
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ライター/writer naomi