たくさんの人が住む集合住宅のリフォームは、互いにトラブルにならないよう細心の注意をはらうことが大切です。今回は、そのなかでも特に注意したい4つのポイントを解説します。マンションリフォームをお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。
フローリングリフォームは「音」がポイント
床を畳やカーペットからフローリングの床に変えるというリフォームは多く見られます。その際のポイントは、音の問題について考慮しておくことです。マンションの管理規約で「遮音等級」が決められている場合があるため、確認の上遮音・防音性能のある床材を使用しましょう。
床からの音は、意外に響くもの。上下階の住人とトラブルにならないためにも、工事中の騒音などにも配慮してもらう、上下両隣へのあいさつなども検討しておくと良いでしょう。
バルコニーは、ほとんど手をつけられない
マンションのバルコニーは、多くの場合、共用部分となっています。また、住人の避難通路としての役割も担っているためリフォームで手をつけることができません。
しかし、日常の管理はそれぞれの住戸の所有者に「専用使用権」が基本的に与えられているため、規定の範囲内でベランダガーデニングなどを楽しむことは可能です。
間取り変更時は構造壁を確認
マンションでは、壁が構造体となっている場合も多く、撤去できない壁もあります。間取りの変更時には、構造壁を避けて空間を広げなければなりません。事前に間仕切り壁の構造を確認してもらうことで、解決できます。広いリビングをつくる際などは、意識して間取りを考えましょう。
窓・玄関ドアは共用部分で取り替え不可能
リフォームをすると建具など変更可能なため、窓や玄関ドアもインテリアに合わせたいと思うもの。しかし、窓は、窓枠を含めて、玄関扉と枠も共用部分になるため、取り替えたり改造することはできません。しかし、扉の内側は専有部分となるため、好みの色に塗り替えたり、シート張りすることはできます。共用部分に手をつけないよう気をつけて、理想の空間づくりを楽しむことが大切です。
関連まめ知識
関連Q&A
ライター/writer naomi