何かと嫌われがちな変形敷地。でも、考えようによっては、他とは違う敷地の形を生かした個性的な家を建てられるというメリットも。例えば三角形の角地では、他の住宅と接するのは1辺だけ。そう考えるとなんだか魅力的に見えてきませんか?短所ではなく長所に目を向けた、変形敷地の素敵な家を集めてみました。
土地の形を最大限に生かした複雑な外観が個性的!
こちらは旗竿地の変形敷地なのでしょうか。ちょっと複雑な外観を持つ、土地の形を最大限に生かして建てられた住宅です。土地の形に合わせてあれこれ配置するのも楽しそう。
中央に見えるのは1階リビングと吹抜け部分に光を取り込む大きな窓。窓からこぼれる温かい光が建物を彩ります。室内はナチュラルで明るい雰囲気。自然塗料のオイルで塗装された無垢のメープル材の床は、ダークな色調で落ち着きも感じられます。
狭小傾斜変形敷地のパノラマ住宅
狭小・傾斜・変形敷地という三重苦?を魅力に変えてしまった住宅です。角地に立つこのお宅は、眺望抜群のパノラマ住宅。建物の形を変形敷地に合わせているため、見る方向によって外観がさまざまに変化します。
室内に入ると、鋭角に突き出した窓や三角形の部屋など、変形敷地ならではの表情が楽しめます。なによりも目を引くのが、2階のリビングに巡らせた窓からのパノラマ風景。開放的な景色が広がります。
敷地を有効利用した季節を楽しむ家
川沿いの三角形の敷地に建つシンプルな外観のお宅。四季折々の景色を楽しめる植栽に彩られたエントランスが素敵な住宅です。
家の配置を雁行にして敷地を有効利用。大きな窓からテラスを挟んで川の風景を楽しめるL字型のリビング・ダイニングは、開放感も広がり感もたっぷり。居心地よさそうな空間です。
超変形敷地でも広々!店舗+2世帯住宅
ショートケーキのような形の超変形敷地。背の高い二等辺三角形の2辺に挟まれた1つの角はかなりの鋭角です。そのうえ、長い辺の片側には北側斜線制限も。そのような厳しい制限がそのまま室内にも反映されていますが、かえってそれが楽しい個性になっているようです。
三角形の一辺にあたる開放的な長さ10mもの出窓は、遠近感で部屋がより広く見えるよう。ちょっと変わった形って、なんだかワクワクしてきます。
敷地の特性に寄り添った変化に富んだ家
丘陵地にある住宅地の三差路に面した変形敷地に建つ平屋住宅です。ダークな色合いの床と天井、白い壁のコントラストや造作家具が素敵な住宅ですが、なによりも目を奪われるのが部屋の形。
ゆるやかな段差で空間を区切るステップフロア、三角形の壁。敷地に沿って部屋を配置しているだけでなく、敷地高低差に合わせて床高さも設定しているのだとか。土地に逆らわずに馴染ませた、変化に富んだ住宅です。
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ライター/writer okunaga