日本のアンティークである和骨董や古道具、古い着物、西洋アンティークなどを取り扱う、市場のようなイベント、骨董市。ジャンルは違っても、毎週のように色々な所で開催されています。その中でも多いのは、やはり和骨董。骨董市をちょっと見廻ってみると、何に使うか分からないものが沢山あります。もし興味がわいてきたら、何に使うものなのか、お店の方に聞いて見て下さい。100年以上前の物には歴史を感じ、数十年前のものならば懐かしさを感じることでしょう。今回は、そんな日本の古き良き和アンティークを取り入れているおうちをご紹介します。
玄関扉は歴史の詰まったお蔵の扉!
この玄関の雰囲気、どこかで見たことありませんか・・・・・・?そう、お蔵の扉です!大切な物を収納するお蔵に使っていたものだけあって、強度とその安心感は折り紙付き。そして、レトロなデザインはとても個性的です。時間を経た木目の色合いと、現代的なコンクリート壁という、一見すると相反するものが、見事な調和を生み出しています。おうちの前を通り過ぎる人達も、気になってしまうこと間違いなしですね。
お蔵の扉、和アンティークとして華麗なる転身
明るい光がさんさんと差し込むこちらは喫茶店です。広々としたテーブルの天板、よく見ると・・・・・・こちらも蔵戸です!扉からテーブルへの華麗な転身です。骨董市で見つけたものを、そのままの使い方で使うのも、もちろん良いですが、こうして発想の転換をしてみるのもご一考!これは何に替えられるかな?と、想像力を働かせながら、骨董市を回るのも、素敵な和アンティークとの出会いがあって楽しいですよ。
和アンティークガラスの優しい照明
日本で作られた、明治・大正・昭和に掛けての和アンティークガラス。手作りならではの、ゆがみや模様のバリエーションは、現代では再現出来ない味わいがあります。こちらのおうちの照明は、その和アンティークガラスで出来たものだそうです。天井に広がる光と影が織りなす柄は芸術品のよう。あなたのおうちに合う、素敵な照明も探してみたらいかがでしょう?
隠す収納から魅せる収納への提案
大きな長方形のタイルはシェアハウスの広い土間。その土間にさりげなく置いてあるのは、骨董の箪笥です。現代の日本の住宅では、収納家具は作り付けのクローゼットに取って代わり、箪笥を使う事はあまり無くなってしまいました。でも、歴史を感じるこんな箪笥なら使って見たくなりませんか?収納としての実用性、そしてディスプレイとしての美しさ、お部屋をおしゃれに演出してくれると思います!
物に対するリスペクトの形
階段からリビングを望む、その間にあるのは、骨董品の欄間です。欄間、正に和アンティークです。こちらのおうちでは、収集していた欄間を色々な所に使用しているそう。欄間というのは、部屋と部屋の間などに、採光や通風を良くするための飾りです。欄間を切り、サイズを合わせて組み込むのは、家を建てるときにしか出来ません。ただ収集するだけではなく使う事、そして毎日愛でる事、それが物に対する理想のリスペクトの形なのではないでしょうか。
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ライター/writer すみれ