feve casa登録専門家による回答 No.002
卑近な例で恐縮ですが、「アフター」という言葉
新田広史
友人で建売住宅を購入した者がおります。3年程で不具合が発生しました。まず分譲会社に修理点検を依頼しました。分譲会社は施工会社に連絡しました。状況を見に来た担当者は「これは2年アフターが経過しているので修理は有償でお願いします」と。契約書を見るとあれこれ並んでいて10年もあるが2年もある。がしかしである、と言う訳で、私に相談が来た。私は全くの部外者だ。普通にしか使っていないのになぜ不具合が発生するのだ、施工ミスだろう!話し合いが続く。結論は10万円が半々の5万円で修理に応じるというものだった。あまり根拠は無い。
アフターメンテナンスとは何か。
何でも無料で面倒を見させてもらうこととは異なる。
こう直した方が良いですよ、とアドバイスすること。
そうそうに不具合になったならば、建築家は工務店に対して公平なジャッジをし、「直してください」と強く言うこともある。
普通、設計監理者のいた工事で2年だ5年だのアフターが問題となることはまず無い。電気製品などの不良はその保証書による。
10年経ち、改修工事の相談にのる場合はもちろんやらせていただくが、それなりの報酬は受けることになる。
上記の例では建築家は無し。分譲会社という不動産屋、工務店という関係。工務店と購入者は何らの契約関係に無い。厄介だ。
建築家が介在する工事の場合、工務店と居住者は直接契約関係だ。設計者は設計責任、監理責任も直接居住者と契約を結んでいる。
工務店は設計者の監理を受けることが契約書に謳われている。
あとは力関係だ。若い設計者が工務店におんぶにだっこでどうにか竣工した建て物にあれこれ言えるか!!
デザインシステム新田建築事務所
2015年08月15日時点の回答です