feve casa登録専門家による回答 No.002
戸建住宅で複数件の実績、ビルでは多数の実績があります、がいずれも重量鉄骨造でサイディング張りにはしたくはなく、選択の最終に残る材料がALCでやむを得ず採用しているようなところがあります。個人的な判断です。「良い材料」とおっしゃる方もいるでしょう。
設計時には10年に1度の塗り替えをお話しています。実行していただける方は少数です。
西日の当る面が一番早く、ついで南です。塗り替えは一斉にするのですが、悩むのは『目地』処理です。高分子はかなり早く必ず劣化しますから打ち換えです。古いものの完全除去は無理で、もし完全撤去を目指すならばALCもろとも削り取ることになります。数棟を行いましたが職人さんがたは慣れた手つきでクイクイと古いものを取り、形ばかりにプライマーを塗布、そしてチューッとガン打ちしヘラで抑えます。それでマニュアルとしては良いのです。がしかし、不満です。
古いシール材は大きく撤去するのみでなく、こびりついたカスまで小さなカッターの先を使ってコリコリと根気良く取りきってもらいたいのです。プライマーはササッーと刷毛塗りするするのではなく、ALCの地肌にすりこむように塗って欲しいのです。そしてシーリングもガンでチューッと乗せるだけでなく指先で良く押さえつけて打って行きそれからヘラで整形してもらいたいのです。
マニュアルの倍の時間がかかるでしょう。費用も倍とは申しませんがそれなりです。監理、監督して職人に実行させることも至難の業かもしれません。シーリングを打ち換えたらいままで何でもなかったところから雨漏りがしたという話も聞きます。細心の注意が必要で、工務店さんが「大丈夫、まかせてください」と言っても全然任せられないところです。でも監理者はもとより素人がつきっきりで見ていることができるでしょうか??
(もちろん仕事として付きっきりで見ていることを費用を払い監理者と契約してもよいのです)
性善説でいくしかありません。 改修が終わり数年漏らなければ良しとしなければならないでしょう。 10年も15年ももってもらいたいもの。
見積もりにかかる前に、施主としての気持ちを良く工務店、監督さんに話し、その費用を高くともみさせ、工事にかかる前は職人さんにお茶菓子を振る舞い、良く気持ちを伝えることは、絶対にプラスに働くでしょう。
うまくいきますことを、祈ります!
もっとも、おっしゃているALCが50mmの木造建築用ライトであると100mmと同様であるようでいて考え方がかなり異なります。
デザインシステム新田建築事務所 新田広史
2014年12月26日時点の回答です