近年、室内で飼われる猫がめっきり多くなりました。室内飼いは事故や病気のリスクが低く安全な一方で、猫にとってはストレスがたまったり運動不足になったりすることも。
そこで、猫と暮らす住宅にぜひプラスしたいのが「キャットウォーク」です。
もともと猫は高いところへ上るのが大好き。これは「外敵をいち早く見つけて身を守りたい」という野生の本能のなごりだといわれ、高い場所にプライベートスペースを確保してあげることは、猫にとってとても大切なのです。
そこで、「キャットウォーク」を上手に取り入れ、猫も人もハッピーになれるような住宅を集めてみました。すでに猫と暮らしている人はもちろん、これから迎える予定の方も、ぜひ参考にしてください!
リビングの吹き抜けを使ったキャットウォーク
外光を取り入れ、明るく開放的な空間を作り出す吹き抜け。ここに木の梁を渡し、キャットウォークを作っています。
降り注ぐ陽光で木が適度にあたたまり、猫もぬくぬくとお昼寝を満喫。キャットウォークへは、壁ぞいに設置されたステップで上がる仕組みです。
リビングの吹き抜けをキャットウォークにしているので、気が向いたら飼い主さんの団欒を上から観察することもでき、猫にとって安心してくつろげるスペースになっています。
秘密基地のようなキャットウォーク
こちらは、猫だけでなく飼い主さんもわくわくするようなキャットウォークです。
ロフトとつながっているので、猫と一緒にごろごろ過ごしてもよし、飼い主さんの好きなものを持ち込んで趣味の部屋にしてもよし、寝室として使ってもよし。
無垢材を使い明るい印象で天井の低さも気にならず、むしろ秘密基地のようなプライベート感を演出してくれます。
明かり取りの窓もあるので、昼間は自然光を使って読書も十分楽しめます。
猫と飼い主さんが適度な距離感でのんびり過ごせる、スペース活用法です。
猫も子供も喜ぶキャットウォーク
先ほどのキャットウォークが大人の秘密基地なら、こちらは猫も子供も喜ぶキャットウォーク。吹き抜けをぐるりと一周しているので、走り回るのにぴったりです。
正面に見える窓の下には棚が作ってあり、本などが収納可能。
天気の良い日、窓から吹き込む風を感じながら読書する時間は最高です。
ネットが張られているのは、興奮してはしゃぎ回る子供たちの転落防止用。
でも・・・子供にとって魅力的なキャットウォークは、静かに昼寝をしたい猫にとっては、ちょっぴり迷惑なのかもしれません(笑)。
棚を使ったキャットウォーク
部屋の外周部に、ポプラの棚板を固定した棚板。
一番上が空いているのは、猫たちがここをキャットウォークにするからです。
下の棚にはCDや写真集、カメラにスピーカーといった飼い主さんの趣味の品々が並べられ、「見せる収納スペース」になっています。
棚板を生かしたミニマムなキャットウォークですが、これを見ると大がかりなリフォームをしなくとも、工夫次第で猫たちのスペースが確保できることがわかります。
今すぐ真似したくなるアイデアですね。
関連まめ知識
関連Q&A
2014年06月01日投稿
デザイン・設計手法
梁の有無
(回答数2)
ライター/writer 玉置