働き方が見直され、これからどんどん増えていきそうな在宅ワーカー。そうなれば、住まいの中での書斎スペースの作り方も働き方に合わせ、どんな間取りの中に配置するのか今まで以上に考えなくてはなりません。
今回は吹き抜けと一緒にワークスペースを確保した例をご紹介します。家族の気配が感じられる場所での作業は、一人きりの部屋より、集中しやすいこともあるそう。特に子どもにその傾向があり、誰かの目があったり、親とのコミュニケーションをとることで勉強がはかどるそうです。仕事だけでなく、スタディスペースとしても吹き抜けまわりは最適です。
吹き抜けの上に一部屋分のスペースを確保
リビングを見下ろす広々としたスペースをワークスペースにしています。階下の気配はわかるものの、ワークスペースからはリビングが視界に入らないので適度な集中力も保つことができます。これだけの床面積があれば壁を作って独立した書斎にしても良いのですが、天井と大開口の窓をリビングと共有することで、くつろぎ空間もお仕事空間も開放的でのびのびとした雰囲気にすることができます。また吹き抜けと一体化することで、デスクの後ろにももう一つ作業台もおけるほどの広さを確保しています。
みんな一緒に肩を並べる、横長スペース
こちらは2階の廊下部分に机と本棚を造りつけたもので、最近の住宅づくりのトレンドでもあります。吹き抜けからの気配はもちろん、家族みんなが並んで座ってそれぞれの仕事や勉強ができるので、お互い負けじと頑張れそうですね。自分の席の後ろに自分の本や資料を入れておけば、振り返ってすぐに調べものができ、とてもスムーズです。また、何か足りない資料があっても、家族の本棚を覗けば意外と参考になるものが見つかるかも。お子様も、両親が読むものが身近にあると視野が広がり、深い学習の手助けにもなります。
踊り場を有効活用!スキップフロア風ワークスペース
こちらは吹き抜けを上がりきった先ではなく、途中の踊り場をアトリエにしてしまった例です。壁に囲まれた踊り場、座ってみると確かにどこか居心地がよくてついつい本を熟読していたり…集中するには実はもってこいのスペースなのです。大きめにとった窓のおかげで採光もばっちり。家族が行き交う通過点だからこそ、在宅ワーカーにとっては素早く仕事とプライベートを切り替えられる最適な場所です。
無垢材を使ったおしゃれなカフェ風スペース
仕事中もおしゃれ感度を保っていたい人には、落ち着いたカフェ風ワークスペースはいかがでしょう。無垢材で統一した住まいと一体化した吹き抜けスペースの一部にレンガタイルを使い、あとは好みの本を並べるだけです。無垢材で造りつけたデスクは腕のあたりも良くて快適です。
ちなみに住宅の吹き抜け部分に書斎スペースを置きエアコンを設置すると、真夏は特に冷気が家じゅうに回りやすく、空調効率の面からもおすすめです。
ふと目を上げると…ゆったり仕事派におすすめ、夜景デスク
最後は大人のワークスペースをご紹介。窓の外いっぱいに広がる夜景をぜいたくに独り占めできるワークスペースは、サクサク仕事を片付けて、ワインやショットグラスをゆったり傾けたくなる優雅な空間です。仕事のための場所だけど、素敵な夫婦の時間を大切にしたくなるこんな雰囲気も効率アップには必要では?
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ライター/writer little-maya