ワンランク上の上質な住まいをめざすなら、取り入れたいのが”マテリアル”。木、石、紙、土などの自然素材を美しく生かせば、存在感のある重厚な住まいが実現します。今回は、それぞれのマテリアルの特長と魅力をご紹介します。素材の持ち味を存分に活かした、住まいの事例もぜひご覧ください。
木に包まれる温かな空間
日本では、古来から「木」をふんだんに取り入れ、住まいを作ってきました。色の濃淡や木目の表情など、ひとつとして同じものがない豊かな個性を持つ木。木々が発散する芳香は、私たちを癒してくれることも、科学的に証明されています。優しい手触りや温もりは、私たちの暮らしをより快適にしてくれそうです。
こちらのお宅では、床・壁・天井と表情が異なる木材をふんだんに使い、清々しい空間を実現しています。
職人技が光る紙をつかった和モダン空間
日本人が、長きに渡り愛用してきた「和紙」は住空間を彩るマテリアルとしても活躍します。楮、三椏、雁皮などの植物を主原料とし、伝統的な技法で生み出される和紙は、繊細なデザインもさることながら、温度調節機能にも優れています。
こちらのお宅では、壁に厚手の和紙、押入れの襖にも手漉き和紙を取り入れ、シンプルモダンで落ち着いた空間を実現しています。
機能性に優れた土をつかった華やかな空間
「土」を板状に焼いてつくられるタイルは、華やかな住空間づくりに欠かせないマテリアルです。さまざまな色合いや意匠を可能にする土は、優れたデザインを生み出せると同時に、調湿・消臭など機能性にも優れたアイテムを生み出しています。
こちらのお宅では、アズレージョと言われるタイルをキッチンの前面に施しています。さらに、床もタイル貼りにして明るく表情豊かな空間に仕上げています。
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ライター/writer naomi