外観から純和風建築の家は、昔に比べると確かに減りました。
しかし、外観が洋風のお宅でも、いざ家の中に入ってみると、必ずと言って良いほど「日本の心」を感じる空間があります。
そう、和室の存在です。
最近では、昔ながらの和室はもちろん、現代の家に溶け込む様式の和室デザインが増えてきました。
それに伴い、畳の形や色などもバリエーション豊かになりつつあります。
現代の和室、さっそく見てみましょう。
シックな大人の一体感
リビングの隣りに作られた和室。
普段は写真のようにリビングと同じ空間として、来客時には仕切って客間としてお客様をもてなすことが出来ます。
リビングに設置されたブラックソファの空気感を壊さないよう、和室もシックな雰囲気を取り入れて一体感を出しています。
これなら同じ空間としても違和感は感じることなく、広々と過ごせそうです。
和室はアジアンテイストでもいける
畳のデザイン、照明、壁にとりつけるインテリア、収納デザインによって、和室の雰囲気はこんなにも変わります。
床と畳部分が隣り合っていても、それぞれの自然素材が活きているからこそ、そこには統一性すら感じさせます。
椅子か、畳か。
その日の気分によって座りたい方へすぐ行けるって、なかなか贅沢な選択です。
上品な和カフェへ来たかのよう
窓から入る優しい日差しが、明るく和室を照らします。
障子越しに分かる外の明るさを、畳の上で寝そべりながら感じる瞬間。和カフェのような雰囲気で、時間も忘れて友とおしゃべりできる場所。
「過ごしやすさ」「快適さ」「開放感」。幸せを思い起こすワードがたくさん詰まった、いつまでも居たくなるような和室です。
視線の高さはどこでも同じ
仕切りはなく、開放的な雰囲気の和室。
しかし、和室を小上がりにすることで、個室としても独立した空間になっています。
注目すべきは視線の高さ。
実は、畳に腰を掛けても椅子に座っても同じ視線になるようにと設計されたこのお宅。
家族がどこに座っても、視線が交差し話がしやすい仕組みになっています。
設計アイディアが一役買った、会話の弾む空間です。
借景がまるで絵画のよう
ゲストルームとして使用される和室の窓からは、芸術としか言い表せないほどの、美しい満開の桜が。
桜の木だけが見えるようにデザインされた窓。
春はもちろん、四季折々の桜の木の表情を眺めるだけで、心がほっと休まりそう。
畳の香りと、ほのかに灯る間接照明。日本の美しさを、改めて再確認できそうな一室です。
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ライター/writer midori