最近の家づくりにおいて主流となっている「和モダン」という言葉を聞いたことがありますか?決まった意味はありませんが、「日本らしさ」と「欧米のスタイル」を併せ持つデザインやかたち、スタイルのことを指しています。イマドキのオシャレな印象を持ちますよね。今回はその「和モダン」が持つ「日本らしさ」に焦点を当てて、「和室」のデザインをご紹介します。ずっと大切にしていきたい和のココロを見直してみませんか?
これぞジャパニーズスタイル!縁側のある和室
伝統的な縁あり畳を使用した趣のある和室です。眺めているとどこか懐かしい気持ちになりませんか?縁側から臨む庭園も和をイメージして造れば、さらに趣が感じられるでしょう。また、使われている障子は猫間障子といい、障子の下半分にガラスがはめられており、そこに上下に開閉できる障子がついています。ちょっと寒い日などに障子を閉めても下半分を開けることで外の景色を楽しむことができます。
両側に広縁がある開放的な和の空間
旅館のような雰囲気のこちらの邸宅では、両側に広縁と呼ばれる幅の広い縁側を設計し、中央に和室を設置したとても個性的な造りになっています。開放的な印象はもちろんですが、和室の代名詞ともいえる床の間や置き床が設置してあり、和の雰囲気を大切にした趣のある空間に仕上がっています。両側にある広縁からたっぷりと陽射しが入り、配置してある家具との調和もとれた和モダンな空間に仕上がっています。
個性的な床の間と朱い壁で華やかな演出を
こちらも床の間を設けた和室ですが、楕円形の床の間はとてもスタイリッシュな印象に仕上がりますね。スタンダードな床の間と比較しても、まさに「和モダン」な言葉がピッタリですね。壁色には朱色を使用し、温かみのある華やかな空間に仕上がっています。壁全面をビビットな朱色にしてしまうと少し派手になってしまいますが、一部に色を加えることで和室が持つ趣のある雰囲気を壊すことなく、オシャレな空間に仕上がります。
狭小建築でもあきらめない!モダンな和空間
こちらの和室は、敷地面積が約28坪の狭小建築に造られています。狭小建築は限られた空間しか設計できませんが、リビング・ダイニングとキッチンがある空間の一角に和室を設けています。ゆっくりと寛ぎたいときはもちろん、来客時などには和室が何かと役に立ちますよね。しかし、狭小建築だからとあきらめないで!家全体の雰囲気を考え、どのような畳を使用するかなど、和室を設けたいときは一度じっくり検討してみましょう。
畳に合わせて襖のデザインも凝ってみては?
こちらの和室もとてもオシャレな空間に仕上がっていますね。縁なしの畳は強度がある琉球畳を使用し、襖のデザインも畳に合わせて正方形に近いクロスを使用しています。色味も変えることで従来の和室とは違う和モダンな空間になりますね。左側は広縁へと続く明り障子となっているので、天気がいい日は障子を開放してみるのもいいですね。さらに、配置してある家具が和の趣を強くし、重厚な空気を漂わせています。
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ライター/writer hariko_t