太陽光を上手に取り入れる、断熱から考える窓作り5つのアイディア

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窓は家の快適さを左右する、重要なポイントです。夏は暑く、冬は寒い。外の環境がそのまま影響する住まいでは、健康まで害してしまいかねません。冬の暖房使用時に住宅内の熱が逃げる場所として、窓はその全体の17%を占めているそうです。むやみに窓の面積を増やすのは賢い案とは言えないですね。かといって壁ばかりの家では暗く、圧迫感がありますよね。今回はいくのかのイメージを見ながら、断熱効果を上げて、快適な温度が保てる家作りを学んでいきましょう。

透き通った新しいスクリーンで、断熱だけじゃない、嬉しいたくさんの効果。

「シェルシェード」と言うスクリーンを窓辺に採用したこちらの住宅。暑い夏の日差しからは熱を程よく遮断し、冬の冷たい外気に家の暖気が奪われないようコントロールしてくれます。そんな断熱性に加え、大きな窓の外から室内が丸見えにならないよう、半透明の素材でプライバシーを保護してくれる、透過性も兼ね備えた優秀なアイテム。スクリーンは上部からはもちろん、下部からもその長さを調整できるので、カーテンのように窓全てを覆ってしまう事はありません。

天窓で、方角を気にせずいつでもポカポカ明るい部屋。

窓の向いている方角で、部屋の温度は決まります。どんなに大きな窓でも、方角が北を向いていれば太陽の暖かさはあまり期待できません。そんな時に考えて頂きたいのが、天窓の採用です。たとえ高いビルが隣接していようと、天窓があれば日中の光がたっぷり取り入れられます。太陽光をどれだけ日中に蓄熱できるかで、特に冬場の電気料金には大きく差が出てきます。省エネを考えたら、天窓はあなたの強い見方になってくれるでしょう。

南側の日当りの良い場所に、サンルームという選択。

南側に設けたい、日差しをさんさんに浴びる、大きな窓のサンルームがあるお家です。
日中に太陽光を蓄熱するので、夜になっても暖かい空気を保ってくれます。
しっかりとした二重構造の窓枠を採用すれば、結露も防げますよ。
お洗濯も外気に触れないから、サンルームで干せば花粉やホコリの心配もありません。
お気に入りのチェアと小さなコーヒテーブルを置けば、日光浴の出来るカフェコーナーとしても使えそうですね。

夏場の厳しい地方の家作りにお勧めな、北向き窓の活用

まるで自然を切り取ったかのような、森林を望める大きなピクチャーウィンドウ。こちらの窓は、北側に配置されています。一瞬、北向きと聞くと、なんとなく良いイメージが思い浮かばないのですが、夏のうだるような暑い日には、北向きの窓が採光を確保しながら、必要以上の熱を吸収しないので、室内が暑くなりすぎるのを防いでくれます。またこちらの作品の面白い所は、窓上にシルクスクリーンが隠されており、映写室として大画面で映像を楽しめる、といった面白い仕掛けが施されています。
四季の変化に左右されない家作りに重要な窓について、様々な例をもとに見てきました。断熱を考えて造られた家とは、熱を必要な時に蓄え、直射日光を取り込みすぎない、温度差の少ない家を意味します。また風通しが良く、冷暖房が家全体に上手に回るよう空気の流れを考える事も大切です。冬場の急な温度差からおこるヒートショックや、夏の自宅内での熱中症、空気の悪循環から起こる様々なアレルギー症状と言った、家から起こるトラブルを防ぐため、窓を考える事は家族の健康を考えるのと同じくらい大切なんですね。

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ライター/writer Uonome