暗くなりがちな廊下には照明と採光で工夫を

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廊下といえば、照明や採光を失敗すればどこか薄暗くなりがち・・・
天気が悪い日なんかは一日中暗くなってしまって気分を少し塞ぎこんでしまいますよね。

ここでは、そんな鬱屈とした廊下とお別れするための上手な採光と照明のセッティングをご紹介。光を効率よく取り入れることで、住宅内の印象もガラリと変わってきます。

羽目板と間接照明で廊下をほどよい明るさに

玄関から見た廊下の写真です。
薄暗くなってしまいがちな玄関とリビングをつなぐ廊下の天井に、羽目板を使用した間接照明を配置することで、暗すぎず明るすぎない落ち着いた明るさを取り入れることに成功しています。
羽目板と同様に壁や床にも木材を使用しており、廊下全体に落ち着いた上品な雰囲気が漂っています。

光格子の効果で廊下がこんなにも美しく!

リビングへとつながる廊下の写真です。
壁面に取り付けられた光格子によって採光を確保しています。格子側の窓が通りに面している場合は防犯効果も高くなりますね。夜になって室内で照明を使用している場合は、格子から中の光が漏れて柔らかく外を照らします。夜にゲストを招く時は光の効果で一つおもてなしができそうです。

照明器具としても機能する強度抜群の空中廊下

リビングルームの吹抜を横断する空中廊下は、2階のホールと2つの子ども部屋を繋いでいます。 日中は吹抜のハイサイドライトからの光をリビングに導き、夜は間接照明にもなるため、廊下が照明器具としても機能しています。
廊下の窓にはアクリル板を使用しているため強度は抜群、子ども部屋で遊ぶ子供の様子をリビングから眺めることもできるので、子どもの安全面においても心配ありません。

夜は下階からの照明が漏れて幻想的な空間に

昼間は廊下を抜けた先の窓から自然光が入り、程よい明るさで廊下を照らしてくれます。夜は2階リビングの照明が漏れて廊下を優しく照らすことで、光を取り込んでいます。上から照らす照明ではなく下からリビングの照明を利用して照らすことで、より幻想的な空間をつくりだします。
廊下はFRPグレーチングでできているので、 歩いてももちろん全く問題ありません。
いかがでしたでしょうか?
光を上手に操り廊下を明るくすることで住宅内全体の印象も大分変わってくるように思えます。また、採光方法の工夫や、緻密に計算された照明の配置を見ていくと、施主や住宅デザイナーの個性が垣間見れて非常に楽しいですよね。

他にもまだまだ廊下を明るくするアイデアはあると思いますが、あなたのアイデアのために今回のまとめ記事が少しでもお役に立てば幸いです!

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ライター/writer 肥後太郎