手触りと香りで癒される、杉のやさしさが溢れる住まい。

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フローリングや天井の仕上げに使われる無垢材の中で、日本の樹の代表的なものに、杉があります。杉のとてもやわらかい性質と独特な色合いから、床材に使うことで、空間に自然のやさしさが醸し出されます。また、白い部分と赤い部分のはっきりとした色の違いや、節などの特徴から、より個性的で素朴なイメージも空間に与えます。今回は、杉をふんだんに使った、やさしさ溢れる住まいをピックアップしました。

杉に囲まれた癒されるリビング空間

幅が少し広く、色合いの整ったフローリングと柱に、杉が使われています。色合いや節の加減がとてもいいですね。杉のフローリングの厚みは、通常の床材の倍ほどある、厚さ3cmのもので、踏みごごちだけでなく、断熱性能も抜群です。お部屋全体のバランスの良さは、床の個性的な雰囲気とは逆に、天井には節のない素材を使いシンプルに仕上げている部分にもあるのではないでしょうか。壁の仕上げがまだ、石膏ボードの状態なので、これからどのように仕上がっていくのか楽しみです。外部の緑と室内の杉材のコントラストがとても美しく感じる住まいです。

一面の杉フローリングが、リビングを個性的な空間に

杉フローリングの色合いが印象的な住まいです。杉の特徴である赤い部分(赤身)は、木の心材、白い部分(白太)は辺材になります。赤身のある心材のほうが、辺材より硬く、香りの成分がより多く含まれているため、フローリングに向いている部分になります。ただ、こちらのリビングのように、色合いの違ったものをバランスよく配置することによって、とても個性的なお部屋になります。明るい光が差し込む窓辺での日向ぼっこは、とっても気持ちがよさそうですね。

大人の雰囲気を感じる杉の空間

洗練された、やさしさを感じる空間です。床と天井に杉を使用した空間に、石材で囲まれた薪ストーブが配置されることで、とても上品なリビングに。この薪ストーブには建物全体を優しく暖めてくれる働きもあります。また杉の質感は、ダウンライトなどの照明の配置や、格子扉などとも相性が良いですね。自然素材でこんな素敵になったリビングなら、寒い冬も楽しく過ごせそうです。

土間からつながる大空間に杉のフローリング

可動間仕切りで仕切られた子供部屋、ピアノレッスン室、リビングが土間空間と一体となった、開放的な空間です。これだけの広い空間がのっぺりとしないのは、杉のフローリングの色合いや節のおかげの部分もありそうですね。また、フローリングだけでなく、杉の柱や梁も、白い壁に対していいアクセントになっているなど、全てがデザインされた魅力的な空間です。土間に広く開け放たれたリビングの縁には、腰掛けることもでき、ちょっとした会話も弾みそうです。

スッキリ感のある杉フローリングのダイニング・キッチン

絶妙な節加減のフローリングが、杉の味わいを残しつつも、とてもスッキリとした空間にしています。フローリングが、キッチンやカウンターの並び向きと同方向に貼られていることで、お互いをより、引き立てているように感じられます。ナチュラルな色合いで、どんな家具やソファーも合わせやすい幅の広さを感じます。シンプルイズベストが自然素材で表現されていて、参考にしたい素敵な空間ですね。

杉材で明るくモダンで落ち着いたリビングに

こちらも、色合いがとても素敵なリビングです。お洒落で使い勝手のよさそうなテーブルや家具が、杉の無垢フローリングにうまく溶け込んでいます。お部屋の縦格子や手すりなどからは、和な部分を感じますが、軽やかな雰囲気で、とてもリラックスできそう。ソファーに座って、上を見上げれば杉の勾配天井というのも素敵です。このソファーに腰かければ、杉の香りに包まれながら、外の景色をゆったり楽しめます。おそらくここが、住まいの特等席なのでしょうね。
このように杉は、色合いや節の加減よって、多彩な空間づくりを可能にしてくれます。また、デザイン以外のメリットとして、柔らかいく、比較的コストも安いということもあります。逆に柔らかすぎる点は、日常生活の上ではデメリットと言えますが、自然素材と暮らすことに理解があれば、十分許容できるのではないかと思います。杉については、地域活性、エコの目的から、地産地消を進める活動が各地で行われています。それらを活用すれば、環境に貢献しながらも、理想の住まいが実現できそうですね。

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2014年06月01日投稿 インテリア 薪ストーブの設置 (回答数1)
ライター/writer hotagos