豊かな暮らしとは。豊かな生き方とは。持論をねちねちと語っていたら、
そんなもん人それぞれじゃ!と怒られました。近所のじいじに。
なるほど、だから世の中には色んなおうちがあるんだね、じいじ。
今回は、豊かさの一例として、「家の中から眺望絶佳」「住まいの窓辺は一望千里」と勝手に銘打たせていただいた、ステキな窓辺のお宅をご紹介。
静謐。時に怒涛。
普段シャワーしか使っていないシェアハウス住まいの身として申し上げます。この写真を初めて見たとき、垂涎のあまり、心の均衡が崩れかけました。万が一、この空間にお呼ばれされるようなことがあったなら、確実に、「社会復帰って何だっけ?」と企業戦士の鎧を脱ぎ捨てて、ザブーンと湯船に浸かること5時間、フニャフニャのありのままの自分に戻れること間違いなし。それもそのはず、こちらは海辺に建つ別荘(保養所)なのです。
一人になり、波の音を聞くがよい。
上記の、海辺を望む窓のお風呂の別荘には、いくつか個室が作られているそうです。個室からも海辺が一望で、ダイレクトな波音が聞こえてくるはず。お風呂上りに置き畳でゴローンとすれば、会社に置き忘れたスマホのバッテリー残量に思いを巡らすこともなく、陽当りを求めてゴローンゴローンと寝転がれば、電車に置き忘れたSuikaのゆくえを案じることもなく、企業戦士の魂は解き放たれていくのでしょう。
人生はパーティーなのだ。
こちらは、週末を過ごすための住宅だそうです。なんという週末!!そして、『ここで過ごす全ての人が飽きるほど海を感じてほしい』というコンセプトだそうです。なんというコンセプト!!さらに、キッチン・食堂・居間が30畳にレイアウトされた空間だそうです。なんという大空間!!向こうに見えるのはちょっとした島じゃないですか…。その大きな窓辺に佇ませていただけたなら、起きて半畳寝て一畳の人生に、一陣の風が吹き抜ける気がします。
フランス映画の食卓シーンを彷彿させるダイニング。
窓を開ければ潮風で、BGMは潮騒で、夜になれば漁火ですよ。
あぁ。このダイニングで朝ごはんを食べることができるなら、通勤に4時間かけたってかまわない。このダイニングで夕ごはんを食べることができるなら、残業しても駅構内の立ち食い蕎麦屋を素通りする。このダイニングで鍋パーティーができるなら、北海道のカニを取り寄せしばし無言でカニをむく。家に帰ってごはんを食べたい。そう思えることほど、幸せなことはありません。
太陽から請求書は送られてこないので。
なんという贅沢…。海を見ながら、陽を浴びながら、ゆったり過ごせるこの空間。
こちらも別荘なんですね。普段洗濯物を部屋干ししている身としては、この陽光を利用して、思いっきり洗濯物を干し、布団を干し、蒸かした芋を干したいと痛切に願いますが、そこをグッとこらえて何もせず、海を見ながら日光浴でアイスティー、それこそが贅沢の極みなのだと、たった今、この空間から学んだところです。
関連まめ知識
関連Q&A
2014年10月16日投稿
施工
海の近くに
(回答数7)
ライター/writer koagari