壁でありながら光を通すガラスブロック。少しレトロでかわいらしい独特の形状。視線を遮りながら、光を取り入れたい場所に最適なアイテムです。他のインテリアとの相性も良く、モダンな住まいにやさしい雰囲気をプラスしたり、無機質な空間に透明感をプラスしたりすることができます。そのデザイン性と機能性から、間仕切り壁や外壁に使われています。今回は、違ったタイプの住まいでありながら、それぞれにガラスブロックの特長が活かされている事例をご紹介します。
障子に見立てたガラスブロック
和モダンな和室の窓際の障子に見える部分は、実は乳白色のガラスブロックです。通常、窓ガラスに障子となる部分がガラスブロックに。黒い目地色と乳白色のガラスブロックが和風の空間に違和感なく溶け込んでいます。ガラスブロックにするメリットとしては、窓にするよりも、構造上強くなることがあります。外の明かりを取り込みながら、柱の無い大きな空間を作り出すための工夫かもしれません。ガラスブロックの両サイドについた地窓により、風も通るようになっています。
ガラスブロックで明るく仕切られた空間
ガラスブロックと階段が印象的なリビングです。部屋を明るく仕切るために、ガラスブロックが活用されています。ガラスブロックの部分が壁の場合に比べて、階下まで光がやさしく降り注ぐため、階段部分も明るくなっています。また、リビングの反対にある水回りも同様に、適度な明るさがあり、圧迫感の無い空間になっています。ここでも、強度を保ちながら、やわらかな光りを取り入れるためにガラスブロックが利用されています。ナチュラルモダンな空間に、透明感のあるガラスブロックが相性抜群です。
ガラスブロックでつくる明るい浴室
浴室は、外部の視線を遮るためにどうしても閉塞感が出がち。お風呂の前面に、海が広がっていたり、外からは見られない中庭があったりという理想的な条件でないと、なかなか外部の光を大胆に取り込めません。そこでここでは、ガラスブロックが活用されています。ガラスブロックと白いタイルでできた浴室はとても明るい雰囲気です。これは、ハーフユニットバスという自由度の高いユニットバスを利用し、マンション内に実現した空間です。ガラスブロックから外への広がりを感じることで、ゆったりとした気分でお風呂を楽しめそうですね。
ガラスブロックのあるクールでシンプルな空間
洗面室とバスルームがある空間と部屋を区切るガラスブロック。床はモルタル、天井はむき出しの、コストを抑えたシンプルな空間に、ガラスブロックが映えます。このような無機質な空間にガラスブロックがあるだけで、コンクリートブロックやステンレスの洗面台、その他のパーツのデザイン性が高まるように感じます。また、ここでは、浴室を明るくするだけでなく、窓からの光を部屋まで届かせるための工夫として、ガラスブロックが活用されています。コストとデザインの両立を考える時、ガラスブロックは大変貴重な存在です。
大面のガラスブロックがある吹き抜け
まず目を引くのが、吹き抜けにある大きなガラスブロック。ナチュラルモダンな空間とガラスブロックの相性がとても素敵です。ガラスブロックの白目地もそれをさらに引き立てています。光の届きにくい部屋まで、明かりを取り入れるために採用されたガラスブロック。住宅街でもプライバシーを守りながらお部屋を明るくするアイデアですね。空の青さがガラスにやさしく映り込めば、とても美しく感じられそうです。住まいの中心にあるガラスブロックのある吹き抜けが、家全体をより楽しい雰囲気にしてくれています。
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ライター/writer hotagos