feve casa登録専門家による回答 No.003
回答2に付け加える(訂正を含め← 弊社認識です)と、
産総研の調査では、故障が少ないとされている太陽電池モジュールでも約5年以内に3割が故障していています。
また、パワーコンディショナーも10年~15年が寿命と考えられています。8年9年後の故障率が5割を越えるとのデータもございます。
更に保証は最大10年間になりましたが、故障率の高い製品が11年目以降に壊れない訳ではありません。有償で新品に近い費用がかかります。
これで、故障が無い場合に10年~12年間で元が取れる製品では設置をお薦めはできません。
また、実は太陽光(自然)発電はエネルギー効率が悪いので、安定供給の為には、供給の使用しない火力発電所を常時稼動させておく必要があり、それを考えるとエコとはいい難いです。
(私は原発稼動には反対の立場です。)
売電をして初めて元の取れる行為となる訳で、その行為自体が電力会社に依存していることになりますし、災害時使用できても、(恐らく人的制限がかかったり、パネル自体がその時使用できるか怪しい)15KWの1回路となります。
更に、売る側(ハウスメーカー、住宅紹介不動産業者、工務店等)の恩恵が、大きくなることも付け加えさせて頂きます。
つまり、太陽光発電は内容的には白物家電等と変わりませんが、設置固定が必要な為、建築工事を伴いますので住宅に付随させていますが、上記の業種の報酬は一般的に(直接)工事費等の%で支払われます。
例えば、150万円の5%ならば税別で7.5万円も割り増し請求されるのです。ハウスメーカー、住宅紹介不動産業者がそれぞれ割り増しすると、
結果として、項目には無くても15万円も多く支払うことになります。
弊社では面積による設計料算定をしていますので、太陽光発電、エアコン等の有無や外構部分の広さで設計報酬は変わりませんが、
設計料が工事費割合だと設計料も割り増しされる場合もございます。
これらを総合的に検討なさって設置なさりたいのならば、
設計に組み入れさせて頂いております。
宜しくお願い申し上げます。
Archi-Lab.CAN 建築加塩設計株式会社 加塩博之 拝
=豊かな空間創造、幸福な時間=
追伸:太陽光発電は主流ではありません。(全体の1.6%~3%)
サポート発電所等の設置や製造エネルギー、設置効率を考えると
エコかどうかも疑問ですし、どの時点を節約と言うかで答えが変わります。
(個人的には、民間の消費電力を少なくすること(例えば、携帯電話の不使用等)とシェールガス開発による企業電力対応が、得策だと思っています。)
2014年07月23日時点の回答です