feve casa登録専門家による回答 No.001
木造在来工法の2階建て以下の建物(4号物件)を対象として説明いたします。
残念ながら一般の方が耐震等級を「少しの知識」で求められるのは「耐震等級1」までだと思います。
耐震等級1を求めるには「壁量計算」と「偏芯率(簡易な方法も有)」によって求める事が出来ます。これは専門書を買ってきて少し勉強すれば誰でもできると思います。
耐震等級2以上になると、「床倍率(床の強さ)」、「柱の引き抜き力」等の検討結果が耐震等級に大きな影響を与えます。
耐震等級2以上でも2種類の方法があります。一つは「長期優良住宅の規定」によって簡易な計算によって求められるもの。もう一つは「構造計算」によって綿密に計算されたもの。
当然に「構造計算」によって綿密に計算されたものの方が、はるかに信頼があります。
ちなみに「耐震等級1(一般の2階建て以下の住宅)」に該当するものでも、「バランスのいい耐力壁の配置」や「強い床」等で構成されたものは、耐震等級を取っていないだけで「耐震等級3」に該当する建物もあると思います。
地震に強い家を造る為には先の「床倍率(床の強さ)」がとても重要になってきます。「柱の引き抜き力」は告示(法律の細分化されたもの)によって、中間検査の対象になっていますが、「床倍率」は検査の対象外です。
「床の強さ」は審査・検査の対象外ですので「構造計算をしていない大きな吹き抜け」なども法律に規制されずに、世の中で当たり前のように作られているのが現状です。
将来的には「構造計算をしていない大きな吹き抜け」が問題になるのも時間の問題だと思います。
2018年11月04日時点の回答です