feve casa登録専門家による回答 No.002
【主要室からのトイレへの直接アクセスは避けるべき】プラス
加塩 博之
戸建て住宅だけでなく、ワンルーム住戸でも居室からの直接のアクセスは、一般的に避けるべきです。
視覚や防音の問題だけでなく、臭気も気になり、どちらの使用者にも感じよくないです。
洗面、前室、廊下、ホール、階段踊場…等、緩衝地帯を造ることが良いでしょう。
少し気掛かりな事は、なぜその様な提案を(誰から)受けたのか?と言うことです。
提案者の真意は、扉を開く動作を2回⇒1回にした方がいいと言う事ではないような気がします。
(1階から上がって来てトイレに入る場合は2回の開閉になる)
例えば、階段の上部踊り場が方形ではなく、廻り階段状になっていて、
①構造上、ささら桁が開口部に来るとか、
②リビングからトイレに行くのにUP-DOWNがあったり、
③最上部の段が狭かったり、等々。
また、④火打ち梁等で、便器や配管の設置が難しい
⑤壁量計算で、階段部があり構造壁が不足する。……
このようにいろんなケースが予想されます。
設計者からの提案とすれば、行き当たりバッタリな設計と思いますが、
施工者からの提案だと、施工上の不具合と、コスト管理上の更なる利潤追求も考えられます。
第三者の意見ならば、上記のような理由で設計変更はお薦めしません。
柵扉については、何れの場合でも、少々不便とは思いますが、扉のリビング側に設置することを安全上、好ましいと思います。
Archi-Lab.CAN 建築加塩設計株式会社 加塩博之 拝
=豊かな空間創造、幸福な時間=
2017年01月10日時点の回答です