初めまして。kameplan architectsの大出と申します。
庇は、「家づくりは夏を旨とすべし」といわれるものの代表的な部位で、
夏の日射(おおよそ80度)を防ぐことで、家の中に暑さが入ることを防ぎます。
昔の家は庇を大きく出し、さらに室内と縁側でつないでいました。
今風に言うと、リビングの外にあるデッキといった感じでしょうか。
また、外壁に雨が掛かることを防ぐことで、外壁の痛みを防ぎます。
これはなかなかバカにならない働きで、雨かかりと日差しによる乾燥を交互に受けることで、サイディングであろうとガルバリューム鋼板であろうと、劣化促進の原因となります。
ただ、庇も敷地のなかで計画しないとならないため、
敷地目一日に計画した場合、出したくても出せないというのが、
都市部の住宅の実際ではないかと思います。
屋根庇を大きく出す代わりに、各窓の上に30センチほどの「小庇」をつけることで、
日射を防いだり、サッシからの漏水を防ぐ水切りの代わりをさせたりすることができます。
私どもの事務所の場合、屋根庇はできれば南側は1.2m程度出し、
残り全ての窓に小庇をつけることで、日射を防ぐ工夫を取り込んでいます。
この小庇には、よしずを下げられるように金物を初めからつけておくことで、
小庇+よしずで夏の暑さを防ぎながら、風を取り込むことができるようにしています。
断熱性能を上げることも大事ですが、日射を取り込まない工夫をしっかりすることが、
夏の快適性をあげる重要なことだと思います。
ホームページに設計例を載せておりますので、
ご笑覧いただければと思います。
kameplan architects一級建築士事務所 大出 達弘
東京都江東区潮見2丁目6-1-911
E-Mail :
[email protected]
HomePage:http://kameplan.com
WebBlog:http://kameplan.exblog.jp