feve casa登録専門家による回答 No.004
塗り壁のデメリットと言うか選ばれない理由はやはり価格が高いというのが大きな理由でしょうね。調湿効果があるので空気質が気持よく結露も起こりにくく、消臭効果や揮発性有機化合物の吸着分解の効果がある物もあります。また塗り方、コテのパターンにより表情がでるので間接照明などと組み合わせると、とても表情豊かな空間になります。
もう一つのデメリットは下地調整も必要で、中塗り・上塗り等、工期もクロスに較べて日数が必要となります。急いで仕上げたい時には不向きですね。
三番目のデメリットは、落書きや部分的に物が当ってキズが付いた時に、その部分だけ補修すると目立つということがあります。よって補修する時はしかたなくその壁面全体を塗り直すことが多いですね。壁にある家具などを移動し一日作業になることも多いのでちょっとたいへんですよね。
でもいくつかの事例ではそのことをご説明しても、やはり漆喰や珪藻土の良さの方が上回っているということで、選んでいただくことが多いですね。
あと選択の考え方ですが、部屋と部位、そして塗材料を設計者から整理していただくと選択しやすくなると思います。
たとえばトイレですと、腰壁から下は拭き掃除もしやすい耐水性の木材を利用して、腰壁から上と天井を消臭効果のある珪藻土にするとか。
珪藻土も含有量によっていくつか種類・色もありますし、塗り方のパターンもあるのでサンプルを見て選ばれるといいと思います。
小部屋ですので雰囲気のある間接照明と小物でアレンジするとどこかのリゾートホテルのような感じにもなります。
塗り壁の実例もあまり無いということですが、住宅リフォームの実例・マンションリフォームの実例もあるので、ご都合よろしければご案内いたしますよ。都内ですが・・・。
もし地方ですと実例見れるところをお知らせいたします。
来年のリフォーム、成功をお祈りいたします。
2016年09月15日時点の回答です