高い機能性と癒し効果。環境にも配慮した国産木材の家

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日本人が昔から受け継いできた木の住まい。現代でも多くの住宅が木造ですが、軽くて丈夫、そのうえ断熱性や調湿性が高い木は、日本の風土に適した建築資材です。さらに木には、ストレスを解消して情緒を安定させる、殺菌効果のある成分を放出して室内の空気をきれいに保つ、といったすごい効果も。国産材を使えば地域経済の活性化に役立ち、資源の有効活用にもつながります。

数種類の木材を適材適所で使い分け

愛媛県から取り寄せた国産材を惜しみなく利用している一軒家。リビングのフローリングにはヒノキ、写真の洋室には杉、納戸にはよりラフな木目の杉と、部屋によって木材を使い分けることで印象を変えています。ナチュラルな素材をふんだんに使うことで、都内に建っているとは思えないほど素朴で温かみのある雰囲気の住宅です。

兄弟の成長を見守る、温かな子ども部屋

床、壁、天井、すべてが木の子ども部屋。自然素材に囲まれて育つことは、子どもの心身両面に良い影響を与えます。素材だけでなく使い勝手にもこだわりが。上段はロフト、下段は衣類や大型の荷物もしまえる大容量の収納スペースになっています。ちなみに、この家は防火地域に建つため木造耐火構造になっており、外壁の一部やバルコニー床、手すりなども木製にこだわっています。

リビング全体を木でコーディネート

冒頭の写真のリビングを別角度から見た写真がこちら。収納やダイニングテーブルも木にすることで、部屋全体のテイストを統一しています。ダイニングテーブルは、左側の造作家具と同じ家具店でオーダーしたタモ材のもの。また、写真には写っていませんが、この部屋の南側の窓辺にはウッドデッキもあり、部屋全体がやさしい木の雰囲気に包まれています。
木は、森林を適切に管理すれば再生され続ける資源のため、継続的に利用していくことができます。また、加工に必要なエネルギーも鉄やアルミニウムなどと比べて格段に少なく済み、非常にエコ。そのうえ私たちにとっても心地よく、心身にプラスの効果をもたらしてくれる素材だとすれば、使わない手はありませんよね。一生ものの住まいには、ぜひ木の家を。

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ライター/writer 玉置