建築素材で頻繁に使われる材料として、金属やコンクリートがあります。
金属やコンクリートなどの無機質な質感は、木材のナチュラルで優しい雰囲気の素材とは、また違う魅力があるでしょう。
直線的な装飾や家具などをチョイスしてスタイリッシュな印象にしたり、ラフで無骨なインダストリアル系スタイルなどもおすすめです。
今回は、そんな金属やコンクリートといった無機質系素材を使った住宅を紹介します。
金属と木材の異彩コンビ
ガルバリウム鋼板のハードな質感と、木調ルーバーのソフトな質感をミックスさせた異彩を放つ個性的な外観デザイン。
「硬さ」と「柔らかさ」といった、違う質感をあえて組み合わせていますが違和感はありません。
なお、こちらのお宅は2つの羽(W)を持っているような形から「w w」といったネーミングが付けられました。平屋ではありますが2つの羽部分はロフトになっており、室内の機能がそのまま外観デザインへと繋がっています。
ナチュラルな空間に絶妙な暖炉の金属感
アッシュ材のフローリング、壁はシラス材左官櫛引塗りに天井には登り化粧垂木(ベイヒバ)をとり入れたナチュラルな空間です。
主な内装材が木素材の中で、金属感のある暖炉はとてもマッチしています。柔らかさの中に、暗めの色合いと金属の素材による重厚感がプラスされました。
さらに、ナチュラルで木の曲線が美しいダイニングセットとも好相性です。
全体的に、シンプルながらもソフトな雰囲気で統一している空間でしょう。
多種多様な素材を使った個性的な住宅
中庭に面している吹き抜けのリビングでは、コンクリートや鉄骨などの多種多様な素材を効果的に使用しています。
正面のステンレスメッシュは空間のアクセントとしてだけではなく、視線を緩くブロックして風の流れを遮らないといったメリットもプラス。
さらに、こちらのお宅は鉄筋コンクリート造と鉄骨造の特色を活かした空間構成にしています。なるべく構造体を意識させないよう配慮して、ガラスだけで見せるよう工夫しました。
ラグジュアリーとスタイリッシュを併せ持つ
部屋に灯りがともると、2階から外へと溢れる光がまるで宙に浮いたように見える幻想的な家です。しかし、住宅のデザインはスタイリッシュかつラグジュアリーな雰囲気。
こちらの画像は、シンプルなエントランスです。あえて、このスペースは存在を主張しない階段のみにして、空間を贅沢に使用しました。
奥には無機質な雰囲気のドライエリアを設けており、周囲の豊かな自然に対比させて人工的な空間を演出しています。
関連まめ知識
関連Q&A
ライター/writer megumi,taki