家の基本性能の大事な一つを担う、耐震性。耐震住宅というキーワードは、家づくりをお考えの皆様にもなじみの深い言葉ではないでしょうか。
目に見えるデザインと違って、耐震性って難しい計算をいっぱいするらしいけど。。。よく分からない。。。それに、耐震性を高くするには思うような空間が作れないんじゃない。。。?とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。では、実際にプロが作った耐震住宅を見ていきましょう!
耐震住宅でありながら、この大開口!?
1階2階ともに全面開口部!夜は明かりが灯って、さらに開口部が強調されますね。1階LDKはこの大開口のおかげで、庭との一体感をとても感じるそうです。そして、こんなに開口部があるのに耐震性能も、等級2という安心の数値。
耐震住宅って壁で覆われた家なんじゃないの??と思っていた方もこんなに開口部が取れるなら安心ですね。
古民家だって、耐震住宅
伝統的な和風建築、憧れますよね。ですが、イチから昔の手法でつくるのは金額的にも、構造的にも大変です。
では中古住宅はどうでしょうか。最近は中古住宅をデザインで探せるサイトも増えていて、古民家も探しやすくなっています。
ただ、ちょっと構造的には心配。。。。そんな時は、プロに相談です!こちらの住宅も、渋い和風住宅のリノベーション実例ですが耐震改修ももちろん実施済み。好きなデザインを先に探して、耐震改修するというのも一案ですね!
耐震住宅でも明るい!
広縁があって、明るい和室ですね。この和室、中庭に面しているそうですが、この明るさを確保しているのは開口部の大きさあってこそです。でも耐震性能の為には構造部分の補強も必要。。。そこでこの家では、窓に面して壁の代わりにグレーチングを採用しました。細かい透明の素材の格子が見えますよね。これで明るさを確保しながら耐震性能も上げているということです。色々な素材を知っているプロならではの解決法ですね。
自然素材で古民家再生して、耐震住宅へ
物の溢れる現代ですが、リサイクルやリノベーションで今あるものを大事にしたいと思う人もたくさんいらっしゃいますよね。
この建て主さん、建築家も同じ思いだったようです。使いやすいように、仕切られた部屋の壁を取り払い大空間を作り、新たに作る部分は全て自然素材を使っています。また、リノベーションには耐震改修も欠かせません。
高い耐震性と、高いデザイン性の両立のために
この大空間、大開口、高い吹抜け。全ての写真を見て頂きたいのですが、1階にはリビングから続くアウトドアリビングとしての広いテラスに水盤もあり、2階には夜景を眺められるデッキと、とにかくリゾートホテルのような素敵な空間です。ですがこの大空間も、家族が安心して住める地震に強い空間と両立するためにプロはしっかり構造部分まで計画しているのです。
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ライター/writer amodanca